元・犬夜叉備忘録
感想書き、終了しました。ご愛読(?)ありがとうございました!
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

第10話:再会
前世が見られる最高級の鏡、雲外鏡を覗いた姫川さんがぽろぽろ涙を流しました。落ち武者が存命時、姫川さんはウミガメで、産卵のために涙を流していたのです…。雲外鏡にはりんねの話の膨大なデータを通信により受け取ることができ、まるで映画を見るように前世を見ることができるようです。さすが、高級品。というわけで、どんどん通信費がかさむタイプなのですね。大丈夫なのでしょうか、りんねの財布は。
姫川さんが姫の生まれ変わりでないことがはっきりしたので、今後姫川さんは落ち武者の霊に悩まされることはなくなるでしょう。ある意味、これで解決ですね。
しかし、落ち武者の霊は長い間姫の生まれ変わりに会うためにこの世をさまよっていた。簡単に成仏できる存在ではなくなったようです。最悪、本当に姫が生まれ変わり、巡り会えるまでこの世をさまよい続けることになるかもしれません。確かにりんねが言ったように、やっかいです。あと何年かかることか。
ところで、亡き姫の手首に桜の花びら型のアザがあったそうです。姫の生まれ変わりにも同じアザがあるはず(なんでだ)。そのアザに六文が見覚えがあるらしく、姫の生まれ変わりを探したところ、体育のスズキ先生(男性)が姫の生まれ変わりであることが発覚。落ち武者は簡単に成仏していきました。
そして、りんねの金穴状態を心配した桜が、お弁当を作ってきてくれました。これは助かります。きっとおいしいことでしょう。男を手作り料理で釣るのは正しいやり方だよな。りんねが桜に骨抜きになる日もそう遠いことではないかもしれません。

それにしてもスズキ先生も動じませんねー。七年前に死んだクラスメートが目の前に現れても普通に会話していましたし、今回矢の突き刺さった落ち武者と対面しても、ごく普通に話していました。鏡を覗いたら姫の姿が映ったことも何とも思ってないみたいな…。浮世離れした先生ですねー。
まあ、こういう感じでこれからも続いていくのでしょう。
…備忘録は、必要ないみたいです。
というわけで、感想を書くのはおしまいにして、ただ読み飛ばして楽しませて頂きたいと思います。さよーなら~。


スポンサーサイト
第9話:固めの杯
落ち武者の霊を実体化させ、捕獲に成功したので、姫川カオリさんを連れてきてりんねの自宅で会わせました。校内に住んでいると便利かも。で、百葉箱の依頼を解決しているのが赤い髪にジャージで有名なりんねだとばれてしまいましたが、いいのかしら。落ち武者は戦の後で某姫君と祝言をあげる予定だったのが戦死してしまい、幽霊となって故郷に戻るも姫はすでに居ず、待ったあげく姫の生まれ変わりの姫川さんに取り憑いたみたい。姫川さんに事情を話し、かりそめでいいので落ち武者と祝言を挙げてもらうことにした。固めの杯を交わし、さあ成仏してくれとりんねが願う中、落ち武者は姫川さんを拉致してあの世に連れ去ろうとしました。この程度のアクシデントはりんねの想定内だったようで、お供えの千円で冥土を遮断する扉を購入し、拉致を阻止しました。
桜はりんねの財布を無断で持ち出した六文の案内で、あの世の縁日でお買い物。前世を映す鏡を買いました。ちょっとした手違いで一番高いのを買ってしまい、りんねが憤慨しているようですが。財布を持っているってことは、文無しでもないようでちょっと安心しました。しかし、今回の経費は千円の冥戸遮断プラス鏡。報酬は千円。…赤字じゃないのかしら。落ち武者の霊から解放されたら姫川さんに鏡代を追加請求して欲しいです。

第7話:契約黒猫
クラブ棟の火の玉の正体は、なんのことはない、ローソクの灯りでした。りんねは祖父の死後、ここに住んでいるらしいです。そして化け猫は六文といい、やはりあちらの世界の猫で、死神と契約してその仕事を補佐することで生計を立てている猫なのだそうです。契約黒猫というとか。りんねの祖母、魂子さん(やっと名前がわかって、おばあさんとか祖母とか言わずに済むようになった)の言いつけでりんねの世話を焼きに来た、と本人は言っていますが、のちに魂子に解雇され、りんねを頼ってきたことがわかります。が、そんなこととは知らないりんね、雇用を迫る六文を冷たくはねつけました。祖母が自分を死神の世界に結び付けておきたいのだと考え、反発している様子です。りんねが六文を追い返したところで、桜にも帰れと言いますが、霊道を通ってきた桜、財布もないし裸足だということで、りんねが送っていく羽目に。
桜が部屋に戻ると六文がちゃっかり戻っていて、いろいろなことがわかりました。魂子さんはこの春、りんねの祖父が死ぬまで一緒に人間界で借家暮らしをしていたのですね。でも祖父が死んだことで人間界で暮らす権利がなくなった。祖父に死なれ、祖母に行かれ、独りになったりんねは、家賃がもったいないので借家を出て学校のクラブ棟に住み着いていたのでした。そして魂子さんは一目惚れした夫の寿命を五十年延長してもらう代わりに通常の死神業務の十倍のノルマを課せられてしまいました。仕事ができなければ孫子の代まで働かされることにも同意しました。で、ノルマが果たせなかった魂子さんの借金をりんねも一緒に返している、というようなことらしいです。しかし、りんねは人間の血が混じっていて死神としての能力は低い。そこで様々な死神グッズに頼らざるを得ず、経費がかかってしまう。そこで六文はりんねを助けたいと考えたようです。というか、仕事をクビになり、新たな雇い主を見つけて安定したかったのでしょう。
六文は桜に学校の生徒を集めさせ、何人か血祭りに上げることで恐怖を味わわせ、百葉箱に依頼が殺到すれば高い契約金でりんねに雇ってもらえると企みました。何も知らない桜が生徒たちを引きつれてやって来ます。それを屋根の上から襲いかかろうとする六文の元にりんねがやってきました。六文が落としていった魂子からの手紙で、六文が魂子に解雇されたことを知ったのです。しかし、りんねには六文を養う余裕がない。せっかく頼ってくれたのに、と真摯に謝りました。六文も理解し、寂しく去っていく前に置きみやげとして生徒たちを血祭りに上げようとしますが、あっさりりんねに倒されてしまいました。化け猫を見に来た生徒たちはボロボロの六文を見て可愛いと騒いでいます。まあ結局六文は低賃金でりんねに雇ってもらえることになりました。ただし、子猫に化けて箱に入っていれば誰かが食べ物をくれるということで六文の食費は自分持ちだそうです。

りんねに手下がついたところで、次回から霊的事件が始まるそうです。ちょっと安心しました。りんねってチワワの成仏ごときに手こずりまくっていましたからねー。桜に惚れていた男子学生の霊を利用してやっと輪廻の輪にのせることができたわけで。間違い電話霊のときもまったくお手上げ状態で、間違い電話霊の未練のほうからやって来てくれたおかげで成仏させられたようなものです。こんなことで死神としてやっていけるのか、実は不安でした。黄泉の羽織がなければ空も飛べないに違いありません。しかし、手下がいればもっと働け、祖母が残したノルマをこなすことができるかもしれません。…六文の手助けだけでは足りず、桜も手伝うことになるような気もしますね。きっとりんねの親は魂子さんが残した仕事をすることに反発したことでしょう。魂子さんとの親子仲は良くなかったに違いないと思います。りんねを捨てて出て行ってしまったのでしょうか。
そして魂子さん、この春まで人間界で暮らしていたのですね。夫が死ぬまで普通に主婦業もやっていたのでしょうか。この異種夫婦とりんねが暮らしていた借家にはテレビもあったようです。財布を忘れて裸足で駆けてく陽気な主婦のアニメをみていたそうです。おじいさん、何の仕事していたのかしら。死神に寿命を五十年延ばされたのなら、その間は死なないとみてどんな危険な仕事でもこなせて小金を稼げたんじゃないのかしら。きっと夫の美貌ゆえ他の女に目をつけられることを嫌がった魂子さんが夫を外に出さなかったんじゃないかしらと思ってみる。祖父は死ぬまで専業主夫だったに違いない。きっとずっと貧乏だったんだろうなあ。りんね、貧乏への適応力がありますものね。

第6話:クラブ棟の怪
死神の孫がなぜ人間みたいな、になるのか。種族を超えて子孫を残したのはりんねの祖母の子かと思ったら、祖母自身でした。今を去ること50年前、死神として余命1分の青年を迎えに行ったら、どストライクの好みだったので、不正な手段で青年の寿命を50年引き延ばし、2人は幸せに暮らしたそうです。そんな祖父もこの春亡くなり、祖父と暮らしていたりんねは今、独り暮らしなのでしょうか。そして、りんねは両親のことを尋ねた桜に、「知らん」と冷たく答えて席を立ちました。答える気はまったくないようです。というか、りんねの両親がどういう存在だったのか、すでに決まっているかどうか怪しい気がしたりして。両親のどちらかは祖母が産んだのでしょうかね。死神も繁殖するのでしょうかね。そしてもう片方の親は人間なのか死神なのか。その辺はまだ明かされないようです。
そして、桜の元にミホから電話です。忘れ物を取りに夜の学校に行ったら、取り壊し寸前のクラブ棟に火の玉があったそうで、確かめたいので同行してくれとの依頼でした。翌日、3人で確かめに行くと、巨大な黒い塊が突進してきました。驚きながらも冷静さを保つ桜ですが、背後の2人にも化け猫が見えるようで、悲鳴を上げながら逃げていきました。そのことに驚いていると、化け猫はりんねと戦闘中だったようで、こちらも戦いながらどこかに行ってしまいます。ひとりになった桜は、帰宅途中、ケガをした黒い子猫を拾います。部屋で子猫にミルクとおかかご飯を与えますが、親に呼ばれて台所に行った桜が戻ってみると、子猫がおかかご飯の皿を抱えて窓から飛び出そうとしていました。落ちたら死んじゃう、と桜が慌てて追いますが、窓の外は亜空間。振り返ると今飛び出した部屋の窓も消えている。妙な空間で子猫を追いかけると、子猫がちょっとだけ大きくなりました。さらに顔が人間めいてきます。やっぱり化け猫でした。さらにどうやらそいつは、りんねの僕みたい。亜空間を抜けると、そこはクラブ棟で、火の玉が見えました。そこから争う声が聞こえるので桜が行ってみると、化け猫がおかかごはんをりんねに差し出している。高級な飯にりんねが驚いていますが、りんねはここに住んでいるのでしょうか。好意で恵んでやったご飯を食器もろとも猫に盗まれた桜が、説明を求めます。

桜ってオヤジ入ってますよね。言葉遣いとか。若い女の子らしさが今のところ足りないように思います。やはり、幼いときから人に見えないものが見えてしまうからでしょう。目の前に何が現れようが、驚いてはいけないのです。特に誰かと一緒にいるときには、悲鳴を上げたり逃げたりするわけにはいきません。何も見えない人からヘンに思われてしまいます。何を見ても驚いてはいけない、驚きを顔や態度に出してはいけない。何も見えていないかのように振る舞わなければならないのです。これはかなり精神的な修行が必要です。桜もきっと小学生の頃は、見えてしまうものの怖さに怯えたり驚いたりしてしまったことでしょう。そのたびに友達から変人扱いされ、そのうちあまり人と一緒にいることが少なくなっていったに違いありません。何を見ても驚きを飲みこんでしまえるようになって、やっと友達と付き合っていく気になったところなのではないでしょうか。
桜が、あまり女の子らしい女の子でないことに文句を言うつもりはありません。普段から何を見ても驚かない努力をしている桜も、りんねの前ではそんな努力をしなくていいのです。りんねの前では、桜が女の子らしい女の子になっていってくれるかな、と思いつつ見守りっていきたいですね。

第5話:お・ね・え・さ・ん
桜が幼い日のことを思い出しました。田舎のおばあちゃん家に遊びに行った日、裏山の入り口に妙なTシャツを着たウサギがいて、ウサギに誘われた幼い桜はふらふらとついて行ってしまったのでした。妙なウサギはだまし神。堕魔死神と書くらしいですが、ノルマをこなすため生きた人間まで死の世界に連れ込むタチの悪い死神だそうです。そして、親切な女性に帰り道を教えてもらった。そこまで思い出した桜ですが、昔のことだしあまり気にしていません。桜は今、人生をやり切って大往生した老人たちとともに満足しながら輪廻の輪に向かっています。周囲の老人から、若いのに未練はないのかと何度問われても、すっかり満足ムードに包まれている桜、楽しく往生しようとしています。
係員に誘導され、輪廻の輪に続くステップ…エスカレーターの土台のないやつみたいな…薄い板に乗って、楽しく輪廻の輪に向かっていきました。
そこに、桜を助けに来たりんねの声が響きます。名前を呼ばれた桜、手に持った羽織の袖に気がつきました。貧乏なりんねが大切にしていた羽織の袖。自分が掴まったからちぎれてしまった。悪いことをしたな、という罪悪感が桜に生まれました。そして、りんねに謝りたかった、という未練も。
その瞬間、足下の薄い板が割れて、桜は落下しました。未練のある人はこのステップでは輪廻の輪に乗れないようになっていたのですね。落下した桜を当然、飛んできたりんねが受け止めます。うわ、お姫様抱っこですよ。かっこいー。
別に、りんねに受け止めてもらわなくても大丈夫だったでしょう。実際、掴まった羽織の袖とともに落下した桜、平気でしたもの。しかし、絵的に良いですね~。空を飛べるなんて、犬夜叉以上の能力です。
わかりました。あの世でりんねが黄泉の羽織を脱いだらどうなるか。飛べなくなるのでしょうね、きっと。そして、現世に帰ることもできなくなることでしょう。
無事にりんねの祖母の元に戻った桜は、幼いときの思い出を話します。ウサギに誘われてこの世界に来たことがあるが、親切なおばさんが助けてくれた、と。桜を助けたことを思い出したりんねの祖母は、おばさん呼ばわりに腹を立て桜のコメカミをぐりぐりしますが、そのショックで桜は完全に思い出しました。あの時助けてくれたのはりんねの祖母だったことを。
そして桜はりんねの祖母に問いました。自分が幽霊を見ることができるようになったのはこの世界に来たからか、と。どうやら、この死の世界のものを飲み食いすると幽霊が見えるようになるようで、幼い桜にせがまれてつい飴を買い与えたりんねの祖母が原因だったことが判明しました。祖母の粗忽をりんねが詫びます。
結局、二人はりんねの祖母の元から帰ることになりました。りんねはここでは暮らせないそうです。その理由は、祖母が死神だから。。桜はりんねも死神だと思っているようですが、りんねは言います。「おれは人間…みたいな」。

どういうことなのでしょうねー。りんねの祖母は生まれたときから死神だったのでしょうか。すると、その息子が人間の女と恋に落ちて、その間に産まれたりんねは死神でもなく、人間でもない中途半端な存在で…って、どこかで聞いたような設定だな。その前に、死神が人間同様繁殖するのかどうか知りませんが。
りんねは人間…ではないのでしょうか。だからあんな、経費にも満たない収入で生き続けていけるのでしょうか。

第4話:どこかで会った女
桜が子供の頃、神隠しに遭ったとき、輪廻の輪のある場所で会った自称おねえちゃんが出てきました。りんねの母かと思ったら、おばあさんでした。若いなー、というか、若くして亡くなられたときの姿なのでしょうか。おばあちゃん…いや、こんな呼び方をするとコメカミをぐりぐりやられます。りんねの祖母は(これもダメだろうなあ)、たった一人の孫が生活苦にあえいでいるのを見かねてかどうか、桜の学校の生徒に「伝説の百葉箱にお供えしないと三日以内に死ぬ」という夢を見せ、孫を助けようとしたのでしょう…か。喜々として百葉箱からお供え品を回収するりんねを、夢で脅したのはりんねに違いないと考えた桜が拉致して問いつめようとしたとき、りんねの祖母が現れました。生活が苦しいなら一緒に暮らそうと誘う祖母をりんねは冷たく突き放します。そして、クラスメートを夢で脅したのが祖母だと知ったりんねは、余計なことをするなと祖母を叱りました。すると祖母は、りんねが百葉箱から回収したお供え品を自分の戦利品だと言って持ち帰ってしまいました。少しは置いていけ、と後を追うりんねの黄泉の羽織に桜がとりつきました。次の瞬間、二人はあの世界を飛んでいました。生きた人間が来てはならない場所、赤い輪廻の輪が空で回っている世界です。私はずっと前にも一度この世界に来たことがある、そう言うと桜は、桜の体重に耐えかねたのかちぎれてしまった羽織の袖とともに落ちてしまいました。
困ったりんねが祖母に相談すると、祖母はあっさり桜の居場所を突き止めましたが、桜は人生をやりきって何の未練も残さず大往生した死者の道に迷い込み、満足感とともに一気に輪廻の輪に乗ろうとしていました。すでに三途の川を渡っています。輪廻の輪に乗ることは死ぬこと。りんねが慌てて桜の救出に向かったので、きっと助かることでしょうが、というか桜が死んだら漫画が続きません。桜は、空に浮かぶ輪廻の輪を見て赤い観覧車みたいだと思います。そのとき、子供の頃の記憶が蘇りそうになり、来週思い出すんだそうです。

桜が子供の頃の祖母は黄泉の羽織を着ていました。あのころはまだ生きた人間だったのでしょうか。今りんねがしているような成仏ボランティアを…やってたはずがありません。きっと高額な成仏料をふんだくっていたに違いない。祖母がお供えの戦利品を持ち帰った先が輪廻の輪のあるあの世界ということは、孫に一緒に暮らそうと言ったのはもしかしてあそこで一緒に暮らそうってことでしょうか。りんねが生きた人間なら一応行ってはいけない場所なんじゃないでしょうか。というか、あの場所でりんねが黄泉の羽織を脱いだらどうなるのでしょう。興味ありますね。あの羽織、着たら幽体化するだけでなく、自由にあの場所と現世を行き来できるようですね。もしあれがなくなったら、面白そうです。鬼○郎のチャ○チャ○コのように、自分の意志で持ち主の元に戻ってきたりするのでしょうか。体育の授業の時など、どこに保管しているのでしょう。かなり貴重な品らしいので、ジャージの下にねじ込んだりしてたりして…うわー、臭そう。いや、きっとあの羽織は普通の人間には見えないのでしょう。だから、その辺に置いておいても誰もとっていかないに違いない。
というわけで、今回百葉箱に依頼状は届かなかったみたいです。そんなに多くの霊が未練たらしくうようよしているわけではないと思いたいです。

第3話:体育館裏4時
放課後のチャイムが鳴り、造花の内職を切り上げたりんねは間違い電話霊を迎えに教室を出ました。桜もクラスメートの誘いを断ってりんねについていきました。気になるらしいですね。
間違い電話霊が落命した事故現場に立っていると、今日も霊から電話。「てめー、四時に体育館裏に来い、遅れんなよ」といつものセリフ、ご苦労様です。霊はここから先に進めず、毎日同じ事を繰り返している。だからこの先に進む道を作ってやる、とりんねは黄泉の羽織を裏返し、通話を終えて自転車をこぎ事故現場にやってきた霊にひっ被せました。生きた人間を幽体化する黄泉の羽織、裏返すと霊を実体化できるんだそうです。うわ、お手軽っ。しかも今回無料です。自転車とともに脳天に植木鉢をめり込ませた間抜けな姿で霊が実体化しましたが、体育館裏に連れていかれても、そこで誰と会うつもりだったのか、霊は覚えてしませんでした。事故のショックで記憶喪失になったみたい。記憶がないなら未練もないだろうに、その場で成仏しろよ。
霊が誰をなぜ呼び出したのかわからないので、未練を断ち切って成仏させることができず、りんねもお手上げ状態です。しかも霊は死後七年経過しているらしい。七年間毎日電話をかけ続けていたのですねえ。哀れな。と、そこにりんねを見つけて体育教師がやってきました。りんねが体育の時間どころか授業中まで中学時代のジャージで過ごしていると知った体育教師が、自分の高校時代のジャージを持ってきたのです。体育教師もこの高校出身なのですね。思いがけないことに感動しまくるりんね。いつもの世を拗ねたような表情が一変し、夢なら覚めるな、と喜びに震えんばかりで教師に礼を言います。実はそんなに欲しかったんだ、高校指定のジャージ。
ところが、霊がジャージに反応しました。体育教師の言うことにゃ、それは高校時代のクラスメートのジャージ。名字が同じなのでつい間違えて持ち帰ったところ、その日のうちにすごい剣幕で電話が鳴り、四時に体育館裏で返すことになっていた。でも、その寸前に相手は事故で亡くなってしまったのでした。大切に保管していたジャージをりんねが喜んで着てくれるならクラスメートも本望かと思い、プレゼントしようと思ったのですが。
その話を聞き、霊が記憶を取り戻しました。下校途中ジャージが入れ替わっていることに気づき、怒って電話をかけたのです。そのジャージは好きな女の子が彼のために応援メッセージを刺繍してくれた、大切なものなのでした。体育教師は、桜に黄泉の羽織裏バージョンをかけられて実体化したかつてのクラスメートと再会し、二人は一緒に刺繍を確認しました。間違い電話霊の未練は大切なジャージを取り戻すこと。りんねは断腸の思いで血の涙を流しながらジャージを諦めました。「間違えてごめんな」と、ジャージは体育教師の手から間違い電話霊に返却されました。大切なジャージを取り戻した霊は、ジャージを道連れに頭上の植木鉢もろとも(多分自転車も)消滅し、すがすがしく成仏していきましたです。あのおかしな場所に連れて行き、輪廻の輪に乗せるまでもありませんでした。よかったですね。

てか、あの体育教師二十代前半ですか。体型がかなりおっさん化してますが。意外な身近に謎の正解が転がっていて話が早かったですね。もちろん、間違い電話霊は死後の翌日から体育教師に電話をかけていたようです。気持ち悪いのでソッコー解約した番号が、リカに回ってきたのですね。今までその番号を手にした人たちから山のように苦情があったでしょうに、永久欠番にならなかったのか。
やや悪ガキっぽい間違い電話霊、てっきり果たし合いの約束でもしていたのかと思いましたが、未練の内容はかわいいものでした。女子が嫌いな男子のジャージに刺繍などしません。あるいはその女子がすでに彼女なら、刺繍の一つや二つにそんな未練は抱きません。これから恋が始まるところだったのでしょう。生きていれば楽しい高校生活が待っていたでしょうに。あの植木鉢の持ち主はなんらかの責任を問われたのでしょうか。
そして、つい間違えたジャージ。そんな些細なことで級友が成仏できなかったとは体育教師も夢にも思わなかったことでしょう。でも、一応遺族に返せよと思いました。貧○なりんねにジャージをプレゼントしたり、霊になった級友にちゃんと謝ったり、なかなかいい先生でした。かつての級友の霊を見たこととか、その場にりんねと桜が関係者のようにいたこととか、どう考えるのでしょうね。いや、きっと何も考えないに違いない。すべては済んだこととして体育教師は忘れてしまうことでしょう。考え深い人間なら、死後まで電話をかけてきたのだから余程ジャージを返して欲しいに違いないと気づくに違いありません。

ところで、先週から気になっていたのですが、りんねの「十円玉どんどん追加」と桜に言ったセリフです。これは、借りた十円玉を返却する気がないということですね。返す気があるなら、「十円玉三枚追加」とか「五枚追加」とか指定するでしょう。どんどん追加ということは、いくら追加されたか知る必要がないということは、返す気がないのです。というか、返せないことがわかっているのです。もう開き直ってますね。今回も、幽霊を迎えに行くのについてきた桜に「いざというときはわかってるだろうな」とお金がいるようなことがあれば出せと暗にもちかけています。今後、りんねは当然のように桜にたかり続けるのだろうなあ。私利私欲のためでないにしても、造花の内職頑張って桜に返してあげて欲しいなあ。その辺の霊を成仏させる前に実体化させ、内職を手伝わせればいいのに。

第2話:百葉箱の伝説
桜のクラスメート、リカが新しい携帯電話を買った。その電話に毎日知らない男から間違い電話がかかってくる。電源を切ってもかかってくる。電話に出るといつも同じセリフ「てめー、四時に体育館裏に来い、遅れんなよ」だ。さすがに怖くなったリカが桜たちに相談していると、後ろに現れた六道りんねが言うことには、「百葉箱に相談の手紙と賽銭と供え物を入れておくと解決する、という伝説がある」。
桜の言う通り、まったく○太郎の妖怪○ストだが、これを知ってる読者がいるんだろうかと思った途端、今もテレビで放映されているのを思い出した。全年齢に通じるたとえを出してくるとはさすがだな。アニメでは勧善懲悪な正義の味方になっている鬼太○にはあまり魅力を感じない。喫茶店でタバコを吸いながらケーキ食ったり人にたかったりする鬼太郎が…関係ないか。
桜たちの学校には今は使われなくなった百葉箱があるという。確か、気温を測るためのものだったかな。地表だとまずくて、直射日光があるとまずくて、屋外じゃないといけないんで、地上何十センチかの場所に風通しよく作られた、懐かしいものの中にリカがお供え物と手紙を入れると、現れたりんねが焼きそばパンと賽銭と手紙をかっさらって逃げた。
が、リカたちにはりんねの姿が見えなかったらしい。びっくり仰天して、ケータイを落として逃げていった。りんねの姿が見える桜が追っていくと、りんねは悠然とお供え物の焼きそばパンを食っていた。彼が羽織っているのは、妙な着物。それは黄泉の羽織で、これを着ると、着た人間を霊と同じ体質にできるらしい。というわけで、六道りんねは生きた人間らしいことがわかりました。
りんねは羽織から糸電話を取り出しました。どうやら黄泉の羽織はドラ○えもんのポケット状態というか、ラムのビキニ状態のようです。これからいろんなものがあの中から出てくるんだろうなあ。りんねは桜からリカの携帯番号を聞き出すと糸電話に書き込み、ここから先はおれの仕事だ、とカッコつけます。お前は霊が見えるらしいけど、祓ったり戦ったりしたことはないのだろう、と冷たく突き放します。
しかし、糸電話は有料でした。リカの賽銭はすべて1円玉だったため、通話には使えなかったのです。結局りんねは桜を連れて霊道というところに飛び込みました。糸電話に十円玉をぶち込んで通話を開始します。おい、おれだ、とりんねが話しかけると、相手は「おまえか。四時に体育館裏に来い」と言います。りんねは何の用だ、と話しかけ続け、桜に十円玉の追加を要求します。電話が切れたら相手の所にたどり着けなくなるそうです。やがて見えたのは、スポーツバッグを肩にかけ、自転車を漕ぎながら、ケータイに向かって「絶対行くからなっ、遅れんなよっ」と叫んでいるおニイちゃん。その頭上に上から植木鉢が降ってきました。…こういうわけで彼は四時に体育館裏に行って電話の相手と会うことができず、成仏できなかったようです。そして彼は桜の学校の制服を着ていました。
四時に体育館裏に、電話の相手を連れてきてやろう、とりんねが言いました。会おうとしていた相手に会わせて、未練を断ち切らせないといけないらしいです。すべては明日だ、とりんねは帰って行きました。
桜は明日も小銭の用意をしておくか、と考えます。

りんねが霊でなく生きた人間らしいとわかり、大変うれしいです。今回も彼は自分の仕事に精を出していました。しかし、報酬はないらしい。ということは、ボランティアでしょうか。
誰かがやらなければならないことで、自分にそれができるからやってるみたいな感じですね。彼がいなければ、きっと現世が未練がましい霊まみれになってしまうのでしょう。しかし、霊を成仏させるには何かと経費がかかるようです。彼はこれからも桜にたかり続けていくのでしょうか。どうか桜が何不自由ない家庭で育ち、優しい父親からいくらでも小遣いをもらえる身の上でありますようにと願わずにはいられません。でも、りんねに十円玉の追加を要求されてしぶしぶ払っていましたから、経済観念は普通にあるようです。
そして桜は、今のところ霊の成仏にあまり興味がないように見えます。自分や友達が迷惑している場合は成仏してもらいたい、と一般的な考えでいるようです。成仏できない霊を哀れに思い、成仏させてやりたいとか、霊は成仏して輪廻の輪に乗るべきものだとか考えているなら十円玉を喜んで出した事でしょう。りんねに突き放されたとき、桜は反論しませんでした。それが死神の仕事なのか、と一歩引いてりんねを見守る感じで、決して一緒に連れていってほしいなどと言いませんでした。りんねがどんな危険な目に遭おうとも、今の桜にとってはクラスメートとして心配する以上の感情はないようですね。これがこの先どのように変わっていくことになるのか楽しみです。
中学時代のジャージを常に着用していることを教師から注意されましたが、「そんな贅沢なものを買ったら地獄に堕ちる」と主張し、「お前は貧乏なのか」というセリフを教師に言わせませんでした。きっと彼のジャージ姿には今後誰も突っ込まないでしょう。彼はやはり貧乏なようですが、人からお前は貧乏なんだなと言われるのは嫌みたいです。しかし、除霊のために金がいるなら開き直って人にたかります。せこいんだかストイックなんだかよくわかりませんが、除霊の経費くらいどこかから出ないんでしょうかね。仕事には報酬が生じるとか、経費に利益を上乗せするとかいうことは、高校の授業には出てこないんでしょうか。
ふと、りんねの爪の垢を煎じて弥勒様に飲ませてやりたい気持ちになりました。

第1話:謎のクラスメート
高橋留美子先生の新連載が始まりました。十ヶ月ぶりだそうです(新連載が始まることを今日、テレビCMで知りました)。
もう仕事しなくても遊んで暮らせそうですが、漫画家たるもの、漫画を描かずにはいられないのでしょう。
正直、これから毎回感想を書いてブログで発表していく気はしません。まだ面白いかどうかもわかりませんからねー。連載一回目も、まあキャラ紹介みたいなものでしたし。いや、紹介されてもまだよくわかりませんし。私も年をとり、毎週コンビニに立ち読みに行く気力もないような。でも、来週読みに行って、「先週ってどんな話だっけ」と思ったときのために、やはり備忘録は必要かも。しかし、あくまで自分のための覚え書きにするつもりです。
と、ここまで書いて覚え書きが不要になってしまいました。I○uさん、ありがと~。
でも、読み返すのもめんどいし、まとめとくか。では、「原作読んだ方が早かった」と思わない程度に。

主人公、真宮桜は高校一年生の少女。幼い頃神隠しに遭って以来、霊が見えるようになった。大人になれば自然と変なものも見えなくなると期待していたけど、やっぱり見えてしまう。目下の悩みは桜につきまとう男子生徒の霊。受験勉強に明け暮れ、女子と言葉を交わすこともなく死んだらしく成仏できない彼は、手当たり次第女生徒に話しかけ、霊と気づかず返事してしまった桜に惚れてしまった。男子生徒の霊を頭突きで吹き飛ばして登校すると、入学以来姿を見せない隣席の男子は今日も休み。六道りんねという隣席の男子は、その日唐突に自分の席に現れた。髪は赤く、黒のジャージに和服のようなものを羽織った妙な姿です。桜は彼が普通に出席したものと思ったが、周囲にはりんねの姿がみえない様子。ということは、霊か。りんねは、授業の始まった教室内にドッグフードをばらまき、現れた巨大チワワの霊を成仏させようとしたが、巨大チワワに喰われてしまい、チワワごと教室を去った。
下校途中、また男子生徒の霊に待ち伏せされた桜は、頭突きで男子生徒を跳ね飛ばしたが、前方から来たのは小さくなったチワワとボロボロのりんね。りんねにボコられたのか、チワワもボロボロです。いろいろあったのでしょうね。りんねを霊だと思っていた桜は跳ね飛ばして進もうとしたが、りんねには実体があった。りんねは教室でチワワを成仏させようとしていたのを桜が見ていたことを知っており、桜にお前は何者だと尋ねる。それはこっちのセリフだと桜が返すと、男子学生がりんねに、君こそ桜さんとどういう関係だと問いただす。
桜への恋心が未練となり、成仏できない男子学生に気づいたりんねは、チワワと男子学生をまとめて成仏させるから50円出せと桜に言う。50円で男子学生が成仏できるなら、と彼に迷惑していた桜は50円をりんねに払うが、男子学生の霊はチワワと一体化し、悪霊となっていた。悪霊は桜に交際を申し込むが桜は当然拒絶。りんねが悪霊に成仏を促すが、悪霊は桜にふられたショックで暴れ出した。と、りんねが桜の手を取り、異界にワープしました。ここが境界なのでしょうか。空に赤い輪が回っています。自分たちが訳のわからない空間を飛行していることに気づいた桜が、ここはどこか、あなたは何なのかとりんねを問いつめますが、その後を悪霊が追いかけてきました。悪霊を現世に縛り付けていたのは桜への執着。だから、りんねは桜をこちらへ連れてくるしかなかったそうです。そしてりんねは悪霊の成仏料として桜に500円を要求しました。値上げの理由は悪霊プライスだそうで。桜が500円玉を渡すと、りんねはそれを地上にあるぼろい店に投げつけました。店から、「まいど~」という声とともに500円の値札が付いた火車が飛んできて、りんねはそれを掴むと、「火車烈断!」というかけ声とともに悪霊に投げつけました。
悪霊はあっさり男子学生とチワワに別れ、両名は火車に乗って上空の赤い輪、輪廻の輪に乗っていきました。輪廻の輪には女子も乗ってるよ、というりんねの口車に乗せられた形です。
その光景を見て、桜は思いました。私、ここに来たことがある。そんな気がする…。そう、そこは桜が幼いとき、来た場所でした。白い髪の…年はよくわかりませんが、桜におばちゃんと呼ばれて怒った、自称おねえちゃんだそうですが、その謎の女性とともに幼い桜はここにいました。そして、空に回る巨大な観覧車に乗りたがりましたが、あれに乗ったらもう戻れないよ、と女性にいさめられ、帰り道を示されて桜は一人で帰ったようです。ここで見たことは全部忘れなさい、と催眠術をかけられた桜は何も覚えていないようですが。
ここは、生きた人間が来てはならない場所、と桜を巻き込んだことをりんねが謝り、自分は現世に未練を残し成仏できない者たちを輪廻の輪に導いて転生させる死神みたいな存在だ、と説明し、桜に催眠術を施します。ここで見たことは全部忘れる、と。
それからの記憶は桜にはありません。気がつくとうちで晩ご飯を食べていました。でも、催眠術をかけられた後の記憶はないけど、かけられる前の記憶はしっかりあるようです。境界のこと、りんねの自己紹介、赤く巨大な輪廻の輪。そしてりんねは謎を残したまま消えてしまったのでした。
と、読み切りならそれっきりでしょうが、新連載です。りんねが再び登校しました。今度はみんなにも見える姿です。死神だ、と驚く桜に、りんねは催眠術が失敗したことを悟ります。周囲は彼の赤い髪や黒のジャージに疑問を持っているようです。さて、りんねはこれから普通の高校生として登校してくるのでしょうか。学園ロマンスっぽくなっていくのでしょうか。

って、何なんだ、これは。原作読んだ方がよっぽど早いわーっ。
六道りんねは、自称おねえちゃんの何なのでしょうね。彼が羽織っている和服は、神隠しに遭った幼い桜のそばにいた女性が着ていたもののようです。息子か何かでしょうか。じゃあ、やっぱりおばさんじゃん。幼児におばさん呼ばわりされて怒っていいのは女子大生くらいまでだと思う。自称死神みたいなものということですが、おくりびとの一種でしょうか。服は中学時代のジャージみたいだし(左胸に「中」って書いてあるけど、普通何とか中とか学校名も書かないか?)、かなり貧乏くさい六道りんねは、商才とか経済観念とかはかけらもないらしい。普通の人間じゃなさそうだけど、霞を食って生きてる種類にも見えないし、桜に請求した成仏代金は実費だし。ただ、50円から500円に値上げしたことで、計550円手に入れたけど、使った実費は500円…ということで、50円の利益があったのでしょうか。というか、なぜ桜がチワワの成仏料を払わなければならないのか。りんねはすでにチワワの飼い主からいくらかもらってるんじゃないでしょうかね。なお、チワワは散歩不足が未練で成仏できなかったようです。
そして、桜ちゃん。霊が見えるようだけど、パッと見て人だか霊だかわからず、他人には見えないと知って初めて霊だと悟るおとぼけぶりです。ただ、妙なものを見慣れているせいか、何を見ても簡単には驚かない冷静さが素敵です。感覚が麻痺しているのでしょうかね。おとなしく落ち着いたイメージで、りんねと反対隣の席の女生徒から仲良くしましょう攻撃を受けている。特に仲のいい友達はいないらしい。霊が見える特異体質に気づかれたくなくて作らないのかしら。家族構成もまだわかりません。のうのうとご飯食べてるからには、両親揃っているのでしょうかね。
りんねくん、気に入りました。仕事をしている男性ってステキです。乱馬は居候の息子だったし、犬夜叉は自立していましたが仕事してるって感じでもなかったし。弥勒様や珊瑚ちゃんの魅力は仕事を持っていたということも大きかったかも、と今さら思ったり。




明日
ついに最終回となりました。
最終回の感想は書きませんといいましたが、それは最終回が不満だったときのための用心でした。不満な結末に対する文句で締めくくることにしたくなかったというか、不満な結末だったら感想を書きたくなかったのです。でも、連載二週間分の増量ページ、ほとんど月刊誌連載のボリュームだったし、まったくの後日談ではなく、かごめが世界を選んだというできごともありましたので、やっぱりいつも通りに感想を書くことにします。


あれから三年の時が過ぎました。
戦国時代では、ちょうど珊瑚が三人目を出産しました。元気な男の子です。すぐ上に双子のお姉ちゃんがいるので、待望の男の子なのでしょう。楓ばあちゃん(まだ健在で、よかったですー)がりんを連れて取り上げに行きました。三年で三人目とは順調ですね。この調子なら十人は軽いでしょう。いつか約束したように、十人でも二十人でも産むつもりなのかもしれませんが、珊瑚も美容と健康のためにはほどほどにしておいた方がいいでしょうね。もう、弥勒の子供に奈落を倒す役割を引き継ぐ必要もなくなったのですから。
その弥勒は、妻子を養うために仕事に出かけています。何かと物入りらしく、妻の出産に立ち会うほど暇ではないようです。てか、この当時妻の出産に立ち会う男はいなかったでしょうが。相変わらず、金持ちそうなお屋敷で妖怪退治です。お札一枚の代金が米一俵というぼったくり。お札の高額さに怯える客の目の前で景気よく三枚も札を貼り、妖怪を追い立てました。弥勒の仕事はここまでです。あとは、「行ったぞ、犬夜叉」と丸投げ。
弥勒だって錫杖を振り回して戦うこともできるのでしょうが、そこまでしなくても犬夜叉が鉄砕牙であっさり退治してくれるので任せているようです。風穴がなくなり、妖怪退治力が激減したことをもどかしく思っていないのでしょうか。命をすり減らし、飲みこまれる恐怖と戦うくらいなら風穴なんてない方がいいに決まっていますが、あれはあれで便利でしたしね。というわけで、犬夜叉はあれからずっと弥勒にこき使われてるようです。弥勒があぶり出した妖怪を退治し、謝礼の米俵を担いで、働き者の部下ですね。仕事を終えて帰宅した弥勒を珊瑚が三人の子供と迎えます。「抱いてやって」と赤ん坊を差し出して微笑む珊瑚はひたすら美しく、奈落と戦っていたときよりずっと優しい顔をしています。
あの後、光と共に井戸が復活し、犬夜叉は一人で戦国時代に戻ってきました。かごめは無事だ。それ以外に多くのことを語らないので、誰もかごめのことには触れないようです。内心、「きっとかごめは犬夜叉を捨てて元の世界に帰ったのだろう。犬夜叉の心の傷に触れては可哀想だ」なんて思ったのでしょうね。
誰も犬夜叉にかごめの話をしないようですが、楓は別みたい。かごめがいなくなって三年が経つと言う楓に、犬夜叉は、「かごめを愛し、必要としている人間は他にもいる」と静かに言います。いつの間にそんなに物わかりがよくなったのかと楓が驚いているところに七宝が戻ってきました。キツネ妖術の昇級試験を受けてきたようです。正七位上に昇級したらしく上機嫌の七宝は、犬夜叉が三日に一度井戸に飛び込んでいることをばらしました。犬夜叉が三年経った今でも三日に一度、かごめの元に向かおうと井戸に飛び込み続けていると知った楓は、すごい執念だな、と呆れています。長く生きている犬夜叉にとって三年は、あきらめがつくほど長い年月でもないのかもしれません。
ちなみに、琥珀も元気に妖怪退治業をしているようです。刀刀斎に新しい鎖鎌を鍛えてもらって、妖怪退治の旅に出て行きました。これまでの罪を償うべくしっかり働いて人助けしなさいね。冥加じいちゃんも刀刀斎の背中で健在です。琥珀はあまり姉の家には顔を出さないようです。狭いからだそうで、ミロサンってまさか楓の家に住み着いているのでしょうか。ということは、犬夜叉も一緒でしょうね。ちなみに、りんも楓の家に住み着いています。人里に慣らした方がいいという殺生丸の考えによるものです。りんが大人になって、人里に住むか殺生丸と過ごすかを自分で選ぶことができるように、という配慮だそうで、さすが兄上、光源氏よりずっと大人です。といっても、りんに選ばれたい気持ちはあるらしく、時々おみやげを持って会いに来るらしいです。
そして、三年後の現代ではかごめが高校の卒業式を迎えていました。友達もみんな大学に合格したとママに話しているのだから、かごめも一緒の大学に合格したのかな。
かごめはあの時、四魂の玉の中の闇に三日間囚われていたそうです。つまり、井戸の消えた祠でママやじいちゃん、草太は三日間かごめを心配して呼び続けていたのでしょうね。三日後に、光と共に井戸が復活し、犬夜叉とかごめが戻ってきたのです。約束通り、犬夜叉はかごめを連れて現代に戻ってくることができたのです。ママもじいちゃんも草太も、かごめを抱きしめて泣きました。かごめの無事を喜ぶ家族の姿を見ていた犬夜叉でしたが、かごめが犬夜叉を振り返ってありがとうと言おうとしたとき、突然井戸に吸い込まれてしまいました。そして、井戸の道は閉じられてしまったのです。井戸は、道を閉ざす前に犬夜叉を本来の居場所に戻したのでしょう。
四魂の玉と共に現れて、玉の消滅と共にいなくなってしまった。楓や戦国時代の仲間たちにとって、かごめは四魂の玉の化身のようなものだったのでしょうね。全然違うけど。四魂の玉が消えた今、戦国時代にかごめでなければできない役割はもうなくなった。かごめのすべきことはもう終わったから、戦国時代に来られなくなった。楓はそんな風に考えているようです。
かごめも戦国時代に戻るすべを失い、平凡な生活を送りながら、いろいろ考えたようです。三日間も闇に閉じこめられた時、怖くて心細くてたまらなくて、元の世界に戻りたいと痛切に願っていました。四魂の玉には願わなかったけれど、どれほど元の世界に戻りたかったことか。その時かごめが望んでいた元の世界とは、現代の世界のことだったと思います。穏やかな高校生活の幻は、四魂の玉が見せたというより、かごめの心の奥にしまわれていた、「本当ならこういう毎日を送っていたはずだったのに」という願望を四魂の玉が引き出したものだったのでしょう。戦国時代で奈落を追いながら、もっと学校に行きたい、友達に会いたい、一緒に高校に行きたいと、口には出しませんでしたがいつも思っていたのではないでしょうか。
闇の中で現代の世界を選んでいたから、戦国時代にもうなすべきことが残っていないから、家族に会えて安堵したから、井戸は閉ざされて戦国時代に行けなくなったのだろうか。かごめは井戸の縁に手をついて犬夜叉を思いました。かごめもまた犬夜叉を忘れたわけではありませんでした。
犬夜叉。会いたい。
と、井戸から風の音が聞こえてきました。心配したのか、ママもやってきました。見下ろすと、井戸の底に空が見えました。
「ママ、私…」
かごめはママに自分の決意を打ち明けたのでしょう。ママは娘が何を言い出すかわかっているような、辛そうな表情です。
そして、井戸は一度だけ道を開いてくれました。犬夜叉がかごめの匂いに気づいて井戸に駆けてきます。何もない井戸の中に手を差し伸べ、かごめの手を掴んで引っ張り上げました。きっと、犬夜叉が手を引いてくれなければ、かごめの意思だけでは井戸を通れなかったに違いありません。この井戸はただの井戸じゃない、四魂の玉の力で時空をつないでいた特殊な井戸です。なぜこの井戸がそうだったのかの謎はついに解けませんでしたが、おそらくかごめの身体に取り憑いた四魂の玉が戦国時代に帰るために選んだ道が、かごめの家にあった井戸だったのでしょう。現代にも戦国時代にもあって通り道になるようなものが他にはなかったのだと思います。四魂の玉が井戸を通って戦国時代に戻るためには、井戸が五百年もの間、壊されず埋められず大切に引き継がれなければなりませんでした。そのため井戸は、妖怪の死体を別の時空に送るような特別な力を持ち、人々に大切にされて生き残ったのだと思います。というか、もしも誰かが井戸を壊そうとしたら、それこそ祟りか何か起こしてピンチを切り抜け、誰もが恐れて井戸を壊そうなどとしない環境を作ったのではないでしょうか。とにかく特別な井戸なのです。意思だってあるに違いありません。その井戸が、三日に一度かごめを求めて飛び込む犬夜叉の姿に心打たれて、かごめがもう一度犬夜叉を求めるのを待って道を開いてくれたのでしょう。
かごめは多分、一度は犬夜叉を諦めたと思います。井戸を通れなくては犬夜叉に会えない。会えなければ仕方がない。かごめは犬夜叉を忘れようとして、毎日高校に通って、でも結局恋人もできず、高校を卒業した人生の節目に、やっぱり諦めきれずに犬夜叉に会いたいと願ったのでしょう。願って叶えられるものではないと思いながらも願わずにはいられなかったのです。
というわけで、かごめは戦国時代を選びました。高校を卒業したということは、かごめも十八歳。ごく自然に犬夜叉と夫婦になったようです。りんに新しい着物をプレゼントして帰る上空の殺生丸に「お義兄さーん!」と元気に挨拶しました。出会った頃の敵対関係が嘘のようですね。兄上はギロリと不機嫌極まりない一瞥を投げただけでしたが、見ると目の前の犬夜叉も思い切り渋い顔です。兄という言葉の響きが相当不愉快だったみたい。
かごめは楓の弟子になったそうで、薬草のこととか勉強しているようです。いずれは楓の後を継いで村を守る巫女になるのでしょう。村を守る役目はもしかして弥勒が継ぐつもりだったかもしれませんが、弥勒はどちらにしろ大黒柱です。ますます稼いでもらわねばなりませんね。楓一人なら村人からの貢ぎ物で事足りたでしょうが、ミロサン夫婦に子供三人(これからも殖え続けるだろう)、犬かごにりんまでいるし、琥珀だってたまには帰ってくるでしょう。食糧は犬夜叉が狩ってくるとしても、米やら調味料やら着物やら、お金はいくらあっても足りないくらいでしょう。珊瑚も幼子を抱えているし、へたすりゃ今後二十年のうち十五年ぐらい身重かもしれないので、犬夜叉がしっかり弥勒を手伝ってあげて欲しいです。
かごめももう、犬夜叉と喧嘩したからといって気軽に実家に帰るわけにもいきませんが、仮に帰れても、また戦国時代に戻れる保証はないのだから帰りたくもならないと思います。草太も、友達に美人の姉ちゃんと会わせろと言われて、「姉ちゃんは高校出てすぐ嫁に行った」と、少し寂しそうですが、彼ももう中学生。井戸の祠に怯えて猫を探しに行けなかった少年ではありません。ママも、もう娘には会えないかもしれませんが、娘が本当に愛する人と結ばれ、幸せに暮らしていると信じているでしょう。草太のママとして、まだまだ忙しい日々を送ることと思います。じいちゃんはさすがにがっくりきているようで、ちょっと老けたみたい。尿酸値が高いらしく、病院に通っているようです。
現代の人たちも戦国時代の人たちも、それぞれの世界でこれからも暮らしていきます。そして、かごめは犬夜叉と共に戦国時代で明日を積み重ねていく人生を選びました。

かごめと犬夜叉は、強制的に引き離され、三年経ってまた巡り会うことができました。互いに本来の生活をゆっくりと過ごし、じっくり考えて、選ぶことができました。りんも本来いるべき人里で暮らし、ゆっくり考えてから殺生丸の所に行くか人里で過ごすかを決めるときが来るのでしょう。かごめが犬夜叉を選んで戻ってきたのだから、殺生丸も負けられません。なんとしてもりんに選んでもらいたいでしょうねー。しかし、殺生丸が金を稼いでいるとは思えません。どうやってりんへのプレゼントを調達してるんだ? 山賊を襲って、荷物の中から選ぶんだろうか。それとも着物屋のオヤジを目力で圧倒して強奪してくるんだろうか。でも、そんなにプレゼント攻撃しなくても、りんは人里での平凡な暮らしより殺生丸を選ぶでしょうね。目の前に、犬夜叉を選んで別の世界を捨ててきたかごめがいるのですから。りんが殺生丸を選ぶかどうかは犬かごの夫婦仲にかかっているかもしれないので、末永く幸せに暮らして欲しいと思います。奈落亡き後も妖怪が結構いるようですが、これだけのメンバーが揃っている楓の村だけは妖怪も寄りつかないでしょう。
かごめ、りんのことも「お義姉さん」と呼ぶのかしら…。

というわけで、井戸が復活してかごめは井戸から戻ってくるという予想が当たりましたが、そう思った人は多かったでしょう。四魂の玉が消えて、玉の中にいた二人がどこから出てくるかといったら、井戸しかないですものねー。でも、犬かごを別々の世界に落ち着かせるために、井戸が犬夜叉を吸い込むとは思いませんでした。犬かごを自然にそれぞれの世界に戻すのは、井戸以外ではできなかったんじゃないかと思います。最後にこういう引き裂き方をするために、移動手段として井戸が使われたのでしょうね。
ところで、かごめ、手ぶらで嫁に行きましたよ。さすがに制服ではなく私服でしたけど、愛用の巨大リュック(あれは戦国時代でなくしたのかな?)は置いてきましたね。本一冊、ヘアスプレーも持ってきませんでした。家族の写真も持ってこなかったのかな? 一生アイスクリームもカップ麺も食べられないし、映画やテレビも見られないのです。現代のものをすべて捨てても、犬夜叉の所に行きたいというかごめの決意のほどが伝わってきます。
かごめは高校に行くに違いないという予想も当たりましたが、まさかその後井戸の道が開くとは思いませんでした。これはずるいなー。でも、井戸はこれからも犬かごを見守ってくれると思います。井戸は多分、もう一度だけ道を開く用意をしているでしょう。
これから、かごめはどんどん年をとりますが、犬夜叉は多分若いままです。もしかして万が一、犬夜叉が心変わりしてしまったとして、かごめが完全に犬夜叉に愛想を尽かしたとしたら、もう一度だけ道を開いてかごめを現代に戻してくれると思います。そのためには、現代でかごめのママが娘の幸せを願い、もしも戻りたくなったらいつでも待っているという気持ちで、三日に一回くらいは井戸の前で娘に話しかけたりし続けなければならないと思いますが。かごめが本気で戦国時代を捨てて現代に帰りたいと願えば、きっと井戸はかごめを本来の場所へ戻してくれると思います。それで井戸は役割を負え、もしかしたら普通の井戸に戻ってしまうかもしれません。そしてもう二度とかごめが戦国時代に来ることはできないでしょう。
かごめが楓くらいに年をとれば、犬夜叉が今楓に対してそうであるように、敬老精神で優しくなるでしょうが、かごめがオバサンになったあたりが危ないですね。ミロサンの娘もライバルになるかもしれないし、双子のどちらが犬夜叉を射止めるかで勝負など始めたら、かごめの立場はやばいです。犬かごはこれから日々を積み重ね、どんどん幸せになっていくと思いますが、小さな騒動や争いなどはあるでしょうし、喧嘩だって普通にするでしょう。一番悲しいのは、かごめが誤解して、勝手に犬夜叉を諦めて現代に帰ってしまうことです。そうならないためには、大切なことは言葉にして伝えるとか、冷静に考えるとか、周囲に相談するとか、普通の努力が必要でしょうね。人間の基本は現代も戦国も変わらないのでしょう。
最後に、弥勒がたった三年でオヤジ入ってきてる気がしました。妻子他もろもろ、支えなければならないものがちょっと重そうです。その分、詐欺まがいに金を稼ぐ能力には磨きがかかるでしょうが、あまり人の恨みを買わないようにして欲しいと思います。仕事で出歩くうち、美女にも会うでしょう。たまには息抜きのような浮気もするでしょう。でも、くれぐれも珊瑚にばれないように、珊瑚を悲しませないように、娘に軽蔑されないようにしてほしいと思います。
琥珀は…ちゃんと成長するのでしょうか。桔梗の光で生きている琥珀は、ちゃんと寿命で死ねるのでしょうか。まさか、不老不死だったりしないでしょうか。ちょっと心配です。けど、妖怪に苦しむ人を救うべく、しっかり働いているようですし、まさかこの先弥勒の世話になるようなことはないでしょう。そのうち結婚して、しっかり妻子を養っていくと思います。もしかしたら、琥珀が旅に出たのはりんと距離を置くためかもしれません。それとも殺生丸に何らかの圧力をかけられたのでしょうか。いや、そんなことをしなくても、殺生丸のりんへの気持ちを知っている琥珀ですから、自分がりんの側にいてはまずいと思ったのかもしれません。自分がそばにいることで、妖怪である殺生丸がりんを諦めるようなことになっては、りんが不幸になると感じたのではないでしょうか。りんは間違いなく、いずれ殺生丸を選ぶでしょう。ただ、琥珀は勝手に「もしもりんが人里で暮らすとしたら、そのときは俺が生涯守ってやる」と決して来ることのない未来を夢見たりしているのかもしれません。可哀想に。
そして、ついに出番のなかった鋼牙。奈落が倒されたことを知ったでしょうか。鋼牙は戦線離脱したときから、彼にとっては平凡な生活に戻っていたのでしょうね。鋼牙の平凡な暮らしとは、群れを守ったり、敵対する妖怪と戦ったりすることでしょう。いつか村の近くに現れるかもしれませんが、かごめの匂いの側に犬夜叉の匂いがあることに満足して、すぐには会いに来ないでしょう。そのうち鋼牙が結婚して子供が産まれたら、家族でかごめを訪れるかもしれません。そのときかごめはちょっと年をとっていて、鋼牙はかごめが人間であることをつくづく思い知らされ、やはり結ばれる相手ではなかったと納得するでしょう。それでも、かごめを大切に思うことは変わらず、何かあればきっとかごめを助ける約束をすると思います。
いつか、かごめも年をとって世を去るでしょう。きっと最期は犬夜叉が看取ってくれる。犬夜叉はまた独りになってしまいますが、それでもかごめと出会えたことを感謝し、かごめの思い出を生涯抱きしめて生きていくのでしょうか。


それでは、高橋先生お疲れ様でした。楽しい作品をありがとうございました。
そして皆様、この突っ込み混じりの筋メモをお読み頂きありがとうございました。

[READ MORE...]
拍手お返事です。

[READ MORE...]
会いたい
犬夜叉の声がやっとかごめに届きました。犬夜叉が近くにいると知ったかごめの顔から恐れと涙が消えます。「おれが行くまで何も願うな」と犬夜叉が叫びます。
四魂の玉の妖怪が、犬夜叉に言いました。かごめはお前の声を聞いたことで希望を抱いてしまった。かごめはお前に会いたいと願うだろう。それを聞いて犬夜叉が、またかごめに呼びかけますが、もう声は届きません。今、犬夜叉の声がかごめに届いたのは、犬夜叉に会いたいという願い事をかごめにさせようとして、四魂の玉がやったことだったみたい。犬夜叉は、そんなに簡単にかごめに会える場所にいるのではないようです。
妖怪の言ったとおり、犬夜叉の声を聞き、犬夜叉に会いたくてたまらないかごめですが、かごめは犬夜叉を信じています。いつだって来てくれた。もう、怖くない。
犬夜叉に会いたいと願うか? と四魂の玉がかごめに願い事を催促しました。その返答次第で目覚めようとしている奈落の死に顔もかごめの答を待っているようです。しかし、かごめの答は「何も願わない」でした。私は犬夜叉が来てくれると信じる。
そして、犬夜叉の腰で鉄砕牙が脈打ちました。目の前の闇に亀裂のようなものが浮かびます。あそこを斬れというのか。犬夜叉が冥道残月破を撃つと、次の瞬間彼はかごめの近くに飛んできていました。
犬夜叉が一緒にいてくれれば、恐いものは何もない。かごめは、一人では言うことのできなかった、最後の正しい願いを口にしました。
「四魂の玉、消えなさい」
かごめの矢に貫かれた四魂の玉が飛び散り、周囲の闇は払われました。玉のかけらは光の中に解けていったのでしょう。ついに、四魂の玉は消滅しました。
ようやく、すべてが終わる時が来たのです。

…ごめん。
すみません。当たっちゃいました。
予想というより、似た話があったなー、と思って書いちゃったのですが。
しかし、星新一氏は偉大だ。ショートショートのオチが21世紀になっても通用するってことだもの。
これで来週、かごめが井戸から帰ってきたらどうしよう、素直~に読んでいらっしゃる方に余計なことを言って感動を奪ってしまうことになるのではないかと恐れています。でも、かごめが井戸から帰ってきてくれたら、やっぱりうれしいぞ。
次回、最終回だそうですねー。奈落が死んで、すぐに終わるものと思っていたら、急転直下の大ピンチで、それを回避できたと思ったら最終回。心憎い波ですね。
今ググッたら、12年にわたる連載だったとか。万感たる思いです。確か、連載第1回は立ち読みをしました。直前までらんま1/2のクライマックスを立ち読みしていたので、犬夜叉冒頭のヒロインピンチにもなかなか感情移入できず、立ち読みを続ける情熱を持ち続けられませんでした。きっと、まだ近所にコンビニが乱立していなかったのでしょうね。それまでのらんまとかうる星とかは、短い話が続いていたので、いつ読み始めてもいつやめても構わない気がしていましたが、犬夜叉はずーっと続いている話みたいなので、いつか機会があったらコミックスで読みたいと思いつつ、立ち読みをやめてしまったのです。
そして、ちょうど5年前に、それまでのコミックスをまとめて貸して下さった方がいて、コミックスを返すに当たってあらすじをメモしていたのが、このブログの始まりとなりました。
ずいぶん長いこと立ち読みを続けていたような気がしますが、たった5年のことだったのですね。5年の月日を「たった」といってしまうとトシがばれそうですが。
長い間、読みに来て下さってありがとうございました。
来週の感想は、書きません。ストーリー的にも、後日談のようなものになるのだろうし、限られた枚数の中で、どれだけのキャラに出番があるかわかりませんが、もう筋が進むこともないでしょう。ラスト一回に関して感想を書いても意味がありませんし、かといって最終回に当たって、これまでのストーリー全体の感想を書くこともないでしょう。それは、最終回まで原作を読んだ皆様が、それぞれ受け止めることだと思います。
ただ、かごめは高校に進学するつもりでいると思います。戦国時代に骨を埋める気なら、あんなに頑張って勉強しようとしなかったでしょうし、友達と同じ高校を受験もしなかったでしょう。かごめの現代での生活をある程度知っている犬夜叉も、「家族や友人や本来の生活を捨てて戦国時代に残ってくれ」なんてことは言わないでしょうし、ヒーローがそんなわがままなセリフを吐いたら、それこそこれまでの物語が台無しです。それでも二人がずっと一緒にいられることを信じています。
とりあえず、犬夜叉はかごめのママに「必ずかごめを連れ戻す」と約束したのだから、かごめを連れて現代に行くでしょうね。その後、犬夜叉が戦国時代に戻る手だてがなくなってたりしたら…ラッキー?

四魂の玉って、願いを叶えてくれるものだったのですねー。
知りませんでした。てっきり、妖怪の能力をアップするドーピングアイテムだとばかり。
どこかでそういう説明があったのでしょうけど、頭に残りませんでしたねー。
それまで玉を手にした妖怪が、パワーアップ以外に何か願いを叶えてもらったような記憶もありませんし。
第一、四魂の玉が「願いを言え」と詰め寄ってくるなんて、想像もしませんでした。喋れる(発声器官はないから、テレパシーみたいなものだろうけど)なんてことも、最後の最後まで知らなかったし。きっと、かけらになって以降、奈落が玉として完成させるまでは喋れなかったのでしょうね。
あ、そーか。最初に四魂の玉が願いを叶えてくれると言ったのは桔梗だったっけ。犬夜叉を人間にしてもらうよう願うつもりでしたね。それを願う前に不幸な出来事が起こったから、四魂の玉が願いを叶える場面を見ることはできなくて、玉を完成させた奈落までが、「四魂の玉は本当の願いを叶えてはくれなかった」と証言した。かごめが「玉の闇に囚われた世界から脱出して元の世界に戻りたい」と願ったとしても、それは叶えられることなく、むしろそれを願ったことでかごめが本当に玉に囚われてしまうこともわかった。だから、何となく四魂の玉に願い事を叶える力なんてないんじゃないのかという気になっていました。まさか、かごめの願いを素直に聞いて消滅するとはね。「消えなさい」なんて、もはや願い事ではなく、命令だと思うけど。
結局、四魂の玉にできることは、自分が消滅することだけだったんじゃないのかな。50年前に桔梗が犬夜叉の人間化を願ったって、叶えられることはなかったんじゃないかしら。いや待てよ、奈落が四魂の玉に願った「かごめを玉に封印する」みたいな願いは叶えられましたね。でも、それは奈落の願いと玉の都合が一致したから叶えられただけかもしれない。
いやいやいや、ちょっと待てよ。桔梗が「四魂の玉は私があの世に持って行く」と念じて火葬されたから、桔梗の願い通り玉はあの世に行ったのかもしれない。一度桔梗と共にあの世に行き、桔梗がすべての記憶をなくして新たな肉体に宿りかごめとして生まれ変わったときにかごめの中に入り込み、容器の成長を待って容器もろとも戦国時代に舞い戻ったということかな。と、いうことは。
いまわの際の桔梗が、四魂の玉をあの世に持って行くのではなく、「四魂の玉など災いの元。こんなもの、消えてなくなれ」と願っていたら、その場ですべてが解決していたのでしょうか。
そんなことを考えると身も蓋もないですが、その場合でも、犬夜叉は500年封印され続け、日暮神社は封印された犬夜叉を守る役目を負い、いずれ犬夜叉はかごめに発見されることになったでしょう。かごめの接近で目覚め、かごめが封印の矢を溶かし、二人は巡り会ったに違いないと思います。
次回は素直にハッピーエンドを迎えて欲しいなあと思いつつ、犬夜叉とかごめがそれぞれの世界で離ればなれになり、500年生き抜いた犬夜叉が高校生になったかごめの前に現れたとしたら、500年の間に犬夜叉も少しは大人っぽくなるだろうか、なんて余計なことを想像しています。

拍手のお返事です。
追記にしようと思って忘れてた(笑)。
[READ MORE...]
運命
かごめが消えて井戸がなくなった場所で、七宝がずっとかごめを心配しています。見張りを替わろうと珊瑚が言いますが、七宝はただかごめの身を案じてそこに座っています。奈落を倒してすべてが終わると思ったが、四魂の玉の因縁はまだ切れないか、と風穴の呪いが解けた喜びを味わう暇もなく沈んだ表情の弥勒。
かごめは闇の中で、四魂の玉に虐められています。お前は戦国時代にいるべき人間ではない。帰れ。今願えば闇から抜け出し、元の世界に戻ることができるのか、とかごめの心は揺れているようです。
かごめを探して駆け回る犬夜叉の前に、また妖怪が現れました。そして、妖怪と戦う人のようなものが。翠子さんだそうです。四魂の玉が生まれてからずっとこの中で妖怪と戦い続けているのだそうです。そして、もう二度と見ることもないと思っていた顔までありました。蜘蛛の巣の中央に人見家若殿の首。爆砕牙に切り刻まれて最後に残った奈落のパーツがありました。生きているのかと犬夜叉が驚きますが、ちゃんと死んでいるのだそうです。でも、もうすぐ目覚める。かごめが闇の恐怖に負け、我が身可愛さに元の世界に戻りたいと四魂の玉に願ったとき、かごめは四魂の玉に取り込まれ、そのとき奈落が目覚め、かごめと奈落は四魂の玉の中で永遠に魂の戦いを続けることになるのだそうです。四魂の玉の一部となって、玉の中で戦い続ける。それは、かごめが四魂の玉を戦国時代に運び戻したときから決まっていた、かごめの運命なのだそうです。
かごめは四魂の玉の中で戦い続けるために生まれてきた。妖怪の言葉に犬夜叉がキレました。かごめはそんなことのために生まれてきたんじゃない。かごめがいたから仲間たちと出会えた。仲間を信じることも、仲間に頼ることも、共に泣いたり笑ったりすることも、かごめがいたから経験することができた。かごめは、俺と出会うために生まれてきてくれたんだ。そして、俺も。俺もどうだというのか、その先も言ってみて欲しかったのですが、犬夜叉がかごめに会うために生まれてきたのかどうか、その辺は四魂の玉にとって興味のないことだろうと思ったのでしょうか。
さあ願えと四魂の玉がかごめを唆しますが、孤独と闇の心細さに崩れそうになりながらもかごめは持ちこたえています。桔梗は、もう一度犬夜叉に会いたいと願った。奈落が願ったことだってごくささやかなこと。四魂の玉は、本当の望みを叶えてはくれない。
そして、じいちゃんの言葉を思い返します。正しい願いをすれば、四魂の玉は消滅する。正しい願いがなんなのか、今わかった。でも、それを口にすれば、私はどうなるの。
そして、かごめの耳に犬夜叉の声がようやく届きました。

かごめ、正しい願いがなんなのかわかったようですね。私にはさっぱりわかりません。何を願えば四魂の玉は昇華されるのでしょうか。
来週こそは犬夜叉がかごめの元に到着しそうですし、犬夜叉を人間にしてもらえば、桔梗の見立て通り玉は消滅するのでしょうかね。でも、正しい願いがわかったと言うかごめの様子から、そういう願いでもなさそうに思えます。
なんだか、昔読んだある短編を思い出しました。誰か一人殺してやるから死後に魂を寄こせと言う悪魔とつい契約してしまった男。たまたま殺してやりたい人間がいたから契約しちゃったけど、よく考えると自分の魂を悪魔に渡してでも殺したいかというと、それほどでもない。どうせならもっとビッグなヤツを殺してみたい。悪魔に殺したい相手の名前を早く言えと迫られて、男が口にしたのは「お前死ね」。
まさかねー、四魂の玉に向かって、あんたが消えることが私の望みよ、なんて有りでしょうか。確かに、この場で四魂の玉に消えろと言うのは、今玉の中にいるかごめとしては、自分がどうなるのかって考えちゃいますね。自分がどうなろうと、忌まわしい玉を消滅させることが巫女の勤めでもあるでしょうが、やっと高校生になったばかりの少女に自分を犠牲にしても玉の消滅を願えというのは酷でしょう。
しかし、ということは奈落が四魂の玉に願をかけた内容は、「四魂の玉の中でかごめと永遠に戦いたい」ということだったのかしら。つまり、奈落にとっては死ぬことも、ほんの少しの間眠るだけのつもりだったのかもしれません。すぐに目覚めて、四魂の玉の中でかごめと戦えると思っていたのかも。せっかく登場したのだから殿に目覚めて頂きたい気もしますが、そうするとかごめは生涯玉の中なのかな。奈落を目覚めさせて、かごめが心理戦で奈落に圧勝した後、奈落もろとも玉を消滅させて欲しい気もしますが、どうでしょう。
しかし、かごめが元の世界に帰りたいとすぐに口にしないのはさすがです。四魂の玉は本当の望みを叶えてくれない。真の闇の中で、心細さに泣きながらもそれに気づいているかごめがすごいです。駆けつけた犬夜叉に「元の世界に戻りたいと願ったら、永遠にここで妖怪と戦わなければならなくなるぞ」と聞かされ、「えーっ、そうなんだ。じゃあ願うのやめとこ」ということになったら、巫女としてのかごめが台無しになります。かごめは犬夜叉が駆けつける前に、正しい願いについて気づいていなければならなかったのです。
で、何なのでしょうね。正しい願いって。

拍手コメントのお返事です。
先日、いずれは感想以外の部分(お返事とか)をばっさり削りますとか勢いで書いてから、果たしてそんな面倒くさいことが私にできるだろうかと考えてみました。
…無理。
なので、お返事だけ別の記事にすれば、後で非公開にするのが簡単だと、今頃になってようやく気がつきました。アホですね。
そして、面倒なのでお名前もそのまま出しますので、もし支障のある方はテキトーなお名前でお願いします。
[READ MORE...]
真っ暗な闇の中で四魂の玉と向き合うかごめ。事態が把握できているのでしょうか。
先週の高校生活は、かごめの高校生活をこの漫画の中で描くことはできないだろうから、せめて幻の中で高校生になったかごめの制服姿を読者に見せてあげようという作者のサービス精神などではありませんでした。どうやら、四魂の玉がかごめに見せていた幻のようです。
友達と一緒の高校生活。学校帰りにファストフード店でコイバナに花を咲かせ、ボーイフレンドと映画を見て、クラブ活動に励み、家族と共に食卓を囲み、平和に楽しく暮らす毎日。それは、かごめにとってはついさっきまで実際に経験していたことみたい。それくらいリアルな幻を見せられていたのですね。
あれはお前が過ごすはずだった日々。あの世界に帰りたいか、と四魂の玉がかごめに問います。帰りたくば、四魂の玉に願え。さもなくばお前は一生このまま、この暗い闇の中で独りぼっちだ。
かごめは弓を手に、母や弟や祖父を呼びます。それから犬夜叉や弥勒や珊瑚を呼びます。けれど返事はありません。かごめの周囲はただひたすら広がる闇。
一方、犬夜叉も闇の中をかごめを探して駆け回っています。犬夜叉の周囲もひたすら闇ですが、どこからかかごめを呼ぶ声が聞こえました。井戸のなくなった地面に向かい、かごめの名を叫び続ける家族や友人に、かごめは俺が連れ戻す、と言いました。
かごめを探してさらに走り回ると、目の前に妖怪が現れました。鉄砕牙で難なく切り刻みますが、ばらばらになった肉片がまた妖怪に変化しました。そして言います。探さずとも巫女は必ずここへ来る、と。
この闇は冥界に続く道ではなく、四魂の玉の中なんだそうです。奈落が願をかけた四魂の玉の力で冥道に捕らわれたかごめが四魂の玉の中にいるのはわかりますが、鉄砕牙が開いた冥道に飛び込んだ犬夜叉がなぜ四魂の玉の中にいるのかわかりません。でも、犬夜叉が四魂の玉の中にいるのなら、かごめを助けに行けそうですね。
四魂の玉の中にいる妖怪が言うには、かごめが助かろうとして、我が身可愛さに元の世界に戻りたいという願いを四魂の玉にしたなら、かごめは四魂の玉の中で永遠に妖怪と戦い続けなければならなくなるそうです。そして、四魂の玉は次の時代に生き残り、新たな持ち主を得て、永遠に因果が断ち切れないというわけですね。
話を聞き、犬夜叉はすっ飛んでいきました。俺が行くまで負けるな、頑張れ。しかし、その頃かごめはたった独りで闇の中に立ちつくし、孤独に涙を流し、今にも膝から崩れ落ちてしまいそうです。帰りたい、あの世界に帰りたい。かごめは四魂の玉に願ってしまうのでしょうか。

なるほどね。四魂の玉とかごめの戦いは、心理戦なのね。矢で見事打ち抜いて浄化できたと思ったのに、それだけでは駄目なのですね。正しい願いをすれば、玉は昇華する。でも、玉は生きていて、存在し続けたい。だから間違った願いをかごめにさせようとして、平和な生活の幻を見せたのですね。平和で楽しい生活だからこそ、今の状態との落差が大きく感じられるのでしょう。かごめは、井戸から戦国時代に迷い込み、誰一人知るもののいない世界でもくじけませんでした。村の巫女と崇められる楓ばあちゃんに大切にされ、犬夜叉に守られるという恵まれた状態だったからでもあるでしょう。でも今は独りです。しかも周囲は果てしない闇。誰もいません。二つの世界を行き来して忙しく暮らしてきたかごめが、どちらの世界からも離れた闇の中で孤独に涙を流しているのです。元の世界に帰りたいと四魂の玉に願ってしまっても、責める気持ちにはなりません。ま、犬夜叉が駆けつければそんなことにはならないでしょうが。
それにしても、四魂の玉の中って広いのですね。あらゆる時間のあらゆる場所とつながっているのでしょうか。この闇のどこかに今も翠子がいて、妖怪と戦い続けているのですね。弥勒やその祖先の風穴ともつながってないかな。犬夜叉がかごめのママと会話できたということは、四魂の玉の世界は現代の日暮神社の井戸の近くにも広がっているようですが、もしかしたら井戸が特別だからなのかもしれませんね。
かごめは元の世界に戻りたそうですが、戦国時代ではなく現代に戻りたいということなのでしょうか。このままかごめが現代に戻ったら、七宝があまりにも可哀想です。ミロサンも、このままかごめに会うことがなければ、かごめは死んだものと思うでしょう。現代に戻るにしろ、一度戦国時代に戻れるといいですね。いつか二つの世界のどちらかを選ばなければならなくなる、とかごめが回想ふうにナレーション入れてたことがありましたが、そろそろその時が近づいているのでしょう。
奈落を倒し、四魂の玉を昇華させることができ、さあどっちの世界を選ぶのかとかごめに尋ねたら、かごめはきっと悩むに違いない。ただ、もしも犬夜叉が奈落との戦いで死んでいたら、そんなに悩まず現代を選ぶと思う。弥勒や珊瑚も生まれたところで暮らすのが一番だと背中を押してくれるだろうし、つらい記憶の残る戦国時代を選ぶ理由はない。かごめが悩むのは、家族や友人が現代にいて犬夜叉が戦国時代にいる場合だ。犬夜叉にそれが理解できるなら、可能ならば犬夜叉が現代に行くという選択肢もあるだろうな。戦国時代の井戸を通って犬夜叉だけが現代に行くことができたのはなぜかという理由はおいといて、そういう結末にすることもできるように、そうしておいたのではないだろうか。さて、犬夜叉だけが現代に行くことができた理由は、今後明かされるのでしょうか。


[READ MORE...]
高校生活
かごめは無事高校生になりました。友達と連れだってファストフード店でコイバナに花を咲かせたり、入学式の日の話題を振られて思い出せなかったり、神社の敷地内の物置に違和感を感じたり、何かが変だと思っているようですが、それが何なのか思い出せません。高校ではテニス部に入部し、ウェアを買ったのにコートにも入れてもらえないと愚痴る仲間たちとランニングに励んでいます。まずは基礎体力をつけなきゃですよね。けれど、弓道部の練習を見て、なぜか心がざわつく様子。久しぶりに北条君からメールが入り、映画に誘われたのでうきうきと出かけます。映画観て、ゲーセンで遊んで、ごはん行って、付き合っているのかと仲間から冷やかされ、ただの友人だと答えます。他に好きな人はいないんでしょ、と聞かれて、うなずくかごめ。犬夜叉のことはすっかり忘れているようです。神社の敷地内のヨドコウ風の物置を見て、ここに井戸の祠があったような気がするかごめですが、代々伝わる井戸のことをすっかり忘れたらしい家族に笑い飛ばされ、井戸があったと思ったのは気のせいだったと納得した様子。
つつがなく平和な高校生活を送るかごめですが、学校帰りにご神木の横を通り、何かが違うという気がします。ご神木には確か、跡があった。何の跡だったか…。そう、犬夜叉が封印されていた。500年前、私はここで犬夜叉と出会って…。
やっと記憶が戻ったようです。気がつくと井戸の祠にいました。ママと草太とじいちゃんが、井戸が消えてしまった地面に向かって必死にかごめの名を呼び続けています。何事かと駆けつけた友人たちもただならぬ様子に驚いているみたい。かごめは家族と友人たちの間に立ちつくして、誰にも自分の姿が見えていないらしいことに呆然とします。
そして、やっと我に返りました。弓を手に、真っ暗な冥道の中に佇むかごめ。ちゃんと中学の制服を着ています。矢に射られた四魂の玉はかごめの頭上に浮いていました。井戸は閉じられた。お前に行き場はない。四魂の玉は勝ち誇った様子でかごめを見下ろしているように見えました。

かごめが冥道を通ってなぜ現代に湧いて出たのか疑問でしたが、幻でしたか。やはりあのまま冥道残月破に吸い込まれ、今ちゃんと冥道にいるようですね。気を失っている間、現代で平和に暮らす幻を見ていたようですが、もしもあのままご神木に封印された犬夜叉の姿を思い出さずにいれば、あの世界がかごめにとっての現実になったのでしょうか。冥道の中で目を覚ますことなく、平凡な人生を送る幻を見続けていたのでしょうか。
最後に四魂の玉を手に入れたものが正しい願いごとをすれば、四魂の玉は浄化されて消滅する、と編集さんが注釈を入れてくれていました。ということは、次回かごめと四魂の玉の一騎打ちでしょうかね。目的は四魂の玉の浄化、消滅というわけかな。
かごめ、やはり入学式に間に合わなかったようですね。友達はとっくに高校生活を送っているのに、置いてきぼりにされているようです。あんなに頑張って入った高校なのに一日も登校しない、と友達が心配していますが、ママやじいちゃんはそれに答えるどころではありません。井戸が閉じられればかごめが戻ってくることができない。その事情をママはかごめの友達に説明するのかしら。だって、なくなった井戸に向かってかごめの名を叫び続ける家族の姿は、友達から見れば異常な光景でしょう。かごめが井戸を通って戦国時代に通っていること、かごめの彼氏が戦国時代の妖怪であることを友達は知るのでしょうか。
しかし、幻の高校生活が描かれたということは、実際の高校生活が描かれることはないのかも、という気がします。そして、かごめが冥道にいるということは、犬夜叉が駆けつけてくれそうですね。四魂の玉を最後に手に入れたのはかごめということになるのでしょうか。かごめが正しい願いで玉を消滅させれば、かごめは玉の最後の持ち主ということになります。さて、何を願うのでしょうね。かつて桔梗が願い損なった、犬夜叉を人間にして下さいという願いかな。犬夜叉を人間にして、かごめの時代に連れていって欲しいという願いが叶えられて四魂の玉が消滅し、めでたしめでたしになったとすると、兄上が癒しの天生牙を振るう場面がなくなってしまいそうですが。
もしも四魂の玉が井戸を封印したのだとしたら、四魂の玉が消滅すれば井戸が復活しないかな。楓の村では妖怪の死体の始末用に、絶対井戸が必要だと思うんだけど。

[READ MORE...]
井戸の異変
かごめは冥道と格闘する暇もなく、なすすべもなく吸い込まれていきました。一同がかごめの消えた先を目で追っているうちに、なんと骨喰いの井戸が消滅しました。
かごめが白夜に斬られたと知った七宝が、自分の見た光景を語ります。白夜は冥道残月破を刀に吸収させ、一度だけ冥道残月破が使えるようになった、と。その白夜がかごめを斬り、そのとき奈落が願をかけていた。てっきり、かごめと一緒に死にたいのかと思ったのですが、かごめの行き先は冥界ではなかったようです。
井戸が消滅したあと、弥勒がおそるおそる右手の封印を解いてみました。風穴は確かになくなっています。奈落はもういない。呪いが解け、何もかも終わり、めでたしめでたしのはずなのに。いや、とにかくめでたいのには違いありません。弥勒、祝・脱呪風穴! もう自分の風穴に吸い込まれる悪夢に怯えなくてもよいのです。これから珊瑚に改めてプロポーズして、たっくさん子供作って、幸せに暮らせるのです。魑魅魍魎渦巻く戦国時代でも珊瑚がいれば大丈夫。風穴はなくなっても、弥勒だって一応法力あるし。でも、急に風穴がなくなったら、やっぱり何かと不便だろうなあ。
奈落の消滅を確認した弥勒が「四魂の玉は?」と叫びます。…そういえば、見あたりませんねえ。奈落が散ったどさくさに、どこに行ってしまったのでしょう。
犬夜叉が鉄砕牙を抜き、冥道残月破を撃ちました。湧いて出た冥道に、自ら飛び込みます。かごめを追うつもりなのでしょう。四魂の玉は生きている。四魂の玉はかごめを邪魔に思っていた。四魂の玉が生き残るつもりなら、かごめは…。
奈落亡き後、やはり四魂の玉との戦いになるのでしょうか。玉を消滅させることができるのでしょうか。玉を消滅させたら井戸が通れなくなるという心配はもう要りません。井戸自体が消えてしまったのですから。かごめが戦国時代に来ることはもう二度とないでしょう。奈落は一体どんな願をかけたのでしょうか。犬夜叉とかごめの永遠の別離?
現代では、ちょうどかごめの高校の入学式。かごめが入学式まで欠席したので、さすがに気になって様子を見に来たようです。姉の病状を聞かれて草太が必死にごまかそうとしていますが、そのとき井戸の方で異音が。勝手に入っちゃダメだよと阻止する草太をものともせず、かごめの友人たちは祠に入り、中を覗き込みます。かごめの母と祖父も駆けつけ、中を覗き込んで、骨喰いの井戸がなくなっているのを確認します。
井戸がなくなれば、井戸を通って出かけていった娘が帰ってこられなくなるのですから、もう少し慌ててもいいと思いますが、どことなく危機管理に欠けた雰囲気でのほほんとしています。ま、そういうキャラなのでしょうね。というか、代々受け継がれてきた井戸がなくなったという事態がよく理解できていないのかもしれません。普通、井戸って消えるものではないですものね。
さて、冥道に吸い込まれて気を失ったらしいかごめ。意識を取り戻しました。気が付いてみると、高校の制服を着て、呆然と立ちつくしています。

かごめは現代に戻ってきたのでしょうか。かごめが消え、井戸が消えたあと、井戸のあった地面を見つめて七宝が、かごめは元に世界に帰ってしまったんじゃろうか、と呟いていました。いやあ、冥道残月破を取り込んだ刀で斬られたのですから、冥道へ連れて行かれたと考えるべきなのでは。でも、七宝の言うとおり、現代に戻ってきたと考えたいものです。行きたくても行けなかった高校の制服を着て、あの世に連れ去られるなんて、哀れです。で、中学の制服はどこに消えたんだろう。すでに不要品とはいえ、欲しい人はたくさんいそうなのに。きっと高値で売れるだろうにな。
てか、もう入学式ですか。確か、中学の卒業式に出て、戦国時代に駆けつけ、そのまま奈落の体内に乗り込んだのでした。ということは、もう二週間以上も奈落の体内で戦い続けていたのですか。確かに、何週にもわたって連載が続き、かなりの時間が経過しているだろうとは思っていましたが、実際には数時間の戦いかと。だって、…飲まず食わずで戦ってたし。弥勒とかごめは失神したりしていましたが、誰も眠っていなかったし、トイレだって行ってなかったし、まあそれは誌面に出ず水面下でやっていたことかもしれませんが、食事だけは断じてしていません。食料も、いや水すら持ち込んでなかったし、現地で調達できたとも思えないし。自然の山河でならどうにでもなるでしょうが、奈落の体内にある食料なんて、奈落の身体しかないではありませんか。もしかして、食ってたんでしょうか。
ところで、犬夜叉はどこに行ったのでしょう。奈落がどういう願をかけたのかわかりませんが、かごめが入った冥道の先は冥界ではないと思います。しかし、犬夜叉の鉄砕牙から生まれた冥道は冥界につながっているのではないでしょうか。かごめが無事現代に戻り、犬夜叉が冥界を彷徨うなんてのはあんまりです。犬かごはもう一度会えるのでしょうか。
そして、四魂の玉の行方も気になります。矢が突き刺さってましたが、まだ玉は穢れているのでしょうか。そして、井戸はもう復活しないのでしょうか。日暮神社の井戸はなくなっても困らないでしょうが、楓の村の井戸は必要な気がします。昔から、妖怪の死骸を入れておくとなくなっている便利な井戸ですから。手強い妖怪は井戸に落としてしまえという方針だったし、なくなると困るでしょうね。

[READ MORE...]
奈落の死
こんなわかりやすいサブタイトルつけるなよ編集、と思ったのは私だけでしょうか。殿の安否を楽しみに見守りたかったのに。
かごめは、かなり自信たっぷりに矢を放ちました。私の矢は必ず四魂の玉を貫く、自分を信じろ。長年戦ってきた経験と努力が自信になっているのですね。どヘタクソがいくら自分を信じたってダメなものはダメでしょう。やはり根拠のある自信でなければいけません。私の買った宝くじは必ず当たる、自分を信じろなどといっても、根拠がないので当たらないのでしょう。
かごめの放った矢を、今は顔面と背骨が途中まで、何本かの肋骨が残るのみとなった奈落が、スカスカの黒玉の中で待っています。爆砕牙に刻まれながら顔面が無傷なのは疑問ですが、顔がなくなるとそれが奈落だとわかりにくくなるのでいいとしましょう。すでに覚悟を決めたらしい奈落は静かにかごめの矢の到着を待ちながら、かごめの言葉を思い返しています。四魂の玉はあんたの本当の願いを叶えてくれなかったのね。もう何秒もない命の最期に、奈落は自分の願いを思い返しました。そう、わしは桔梗の心が欲しかった。
その件についてはあとで突っ込むとして、ついにかごめの矢の到着です。かごめの矢は放たれてすぐ消滅したので、きっと障害物を飛び越えてワープしてきたのでしょう。死んでも桔梗と同じ場所には行けないだろう、と考えながら、奈落はかごめの矢に射られました。
と書きたかったのですが、実際にはかごめの矢が貫いたのは奈落ではなく四魂の玉でした。黒かった玉は浄化され、輝きを取り戻したようです。村に落下した瘴気の塊が消滅していきます。周囲から瘴気がすっきりとなくなりました。
すでにあまり黒くはなくなった黒いスカスカがついに地上に落下し、かごめのほうに向かってきました。慌てて犬夜叉がかばいます。スカスカが到着したのは、井戸でした。かごめがいつも現代と戦国時代を行き来している骨喰いの井戸の真上で、スカスカがついに消滅し、奈落が姿を現しました。いつの間にか顔が元の、人見家若殿の顔に戻っています。首から下は背骨と肋骨。そして、肋骨に包まれるような位置で宙に浮く、矢に貫かれた四魂の玉。まったく無傷な顔で奈落は話しました。わしはあのとき四魂の玉に願をかけた。白夜がかごめを斬った時だ。その願いは、わしの死と共に叶えられる。奈落はそう言うと、安らかといっていいほどの穏やかな表情で散っていきました。バサッという擬音語から、散ったと推測します。死後の遺体に関してだけは、桔梗とそっくりだったよ。よかったね、奈落。
そして、奈落の死と同時に、かごめの背後に巨大な冥道が現れました。

えー。
…へーえ。
…そやったんかあ。
桔梗の心が欲しかった。それが奈落の望みやったんかあ。
…なんじゃ、そりゃ。
だって、奈落って桔梗を殺したがっていたしー。
正直、少々混乱しています。奈落が桔梗をまじめに愛していた、ということですか? 悪役の奈落が死に臨んで読者の共感を得るには、そういうことにする他なかったとですか?
鬼蜘蛛の望みは、自由に動ける身体で桔梗を奪って逃げること。でも、あさましい欲望を抱いていたそうなので、欲しかったのは桔梗の身体と考えるのが自然でしょう。というか、誰かの心を欲しがるような性格ではなかったような。そして、鬼蜘蛛に取って代わった奈落は桔梗を殺した。奈落にとって桔梗はどうでもいい存在だったとしか思えない。というか、桔梗と犬夜叉を憎しみ合わせて殺し合いをさせたかった。これは悪意に満ちたイタズラみたいなもので、このときの奈落が桔梗の心を欲しがっていたはずはない。奈落は、鬼蜘蛛の気持ちとは無関係に、桔梗と戦ううちに愛に目覚めたんだろうか。それとも、奈落の中に眠る鬼蜘蛛の心がじわじわと染み出してきて、桔梗を望んだんだろうか。奈落はそれを自覚して、白霊山で人間の心を捨て、桔梗をまた殺した。殺し損なったけどね。で、どうしてだかもう一度人間の心を取りに行って、結局桔梗を触手で貫いて殺した。それで、本当は桔梗の心が欲しかったって言われてもねー。釈然としないなあ。
桔梗の心が欲しいから恋敵の犬夜叉を亡き者にするというのはわかるんだけど、何のために桔梗を殺したのやら。桔梗の心が犬夜叉で一杯で、桔梗の心を得ることがかなわないと諦め、心を手に入れられないなら殺してしまえってことになったのでしょうか。それなら、桔梗を殺した後さっさと後を追えばよかったじゃん。桔梗を殺して、犬夜叉も殺したら、あの世で二人が結ばれてしまうではありませんか。
奈落は、自分が死ぬと同時にかごめが冥道に飲みこまれるように四魂の玉に願ったらしい。それって、無理心中だよね。奈落はかごめと心中するより、桔梗と心中したほうが自然なような気がするんだけど。これは、せめてかごめの中に残る桔梗の一部と共に死にたいというよりは、はっきりと犬夜叉への厭がらせなんだろうな、と思います。奈落の死と連動してかごめが死ねば、もしも犬夜叉が奈落にとどめを刺した場合、犬夜叉がかごめを殺してしまったと嘆くことにもなりますし。つくづく奈落は、犬夜叉を殺したいのではなく苦しめたいのだなあ、と思います。あ、そうか。だから桔梗を殺したのか。犬夜叉を苦しめるために。
でも、奈落にとどめを刺したのは犬夜叉ではありませんでした。反撃のきっかけを作り、戦闘が有利に転じたのは犬夜叉の刃型冥道残月破のおかげに違いありませんが、とどめを刺したのは兄上の爆砕牙でしょう。これは奈落にとって意外なことだったのではないでしょうか。奈落はきっと、倒されるとすれば犬夜叉に倒されると思っていたはずです。というか、読者もそう思っていたのではないかしら。だって、犬夜叉が主人公なんだし。
というか、かごめの矢は奈落の死と関係あるのかしら。射たのは奈落じゃなくて四魂の玉だったし。…そういえば、奈落の心臓って結局どこにあったのでしょう。神楽が血眼になって探して、一時は赤子の中に隠されていた、奈落の心臓です。今回の戦闘ではどこにも見あたらないまま奈落が臨終を迎えてしまったわけで。…ということは、まさか四魂の玉の中にあったのでしょうか。確かに最終的にそんなような位置にはありましたけど。もしかして、四魂の玉から曲霊を取りだして、余ったスペースに心臓を押し込んだとか。だとしたら、とどめを刺したのはかごめですねえ。うわ、『入学直前の女子高生、変質者を矢で射殺す』なんて新聞の見出しが浮かびます。もしもかごめの矢が外れたら、奈落は爆砕牙を耐え抜いたのでしょうか。考えてみると、兄上も先週四魂の玉を斬りたがっていたような。爆砕牙でも四魂の玉は斬れんのか、と舌打ちしていましたっけ。奈落の命と四魂の玉の関係がわからなくて、なぜ兄上が玉を斬りたがったのかわからなかったのですが。玉を斬る、あるいは浄化することで奈落が死ぬことになっていたのでしょうか。んー…。奈落の死因がわかりません。冥道残月破と爆砕牙と矢のどれが致命傷となったのか。それがわからなければ犯人が特定できないわけで、有罪にすることはできない、と。
つまり、奈落が今までしてきた悪事は、愛する桔梗に振り向いてもらうためのイタズラだと? 振り向いてもらえないから殺してしまったと? そして、桔梗が最後まで愛してやまなかった犬夜叉を苦しめる為に余生を捧げたと? すべては桔梗の心を得られなかったプライド高い奈落の犬夜叉に対する嫉妬だったと? 一度捨てた人間の心を拾って、犬夜叉への嫉妬を燃やし、その憎しみが四魂の玉を穢す力になっていたというのですか。
だとすると。半妖である奈落の心は妖怪のものではなく、間違いなく人間のものだったと思います。純粋な妖怪である殺生丸なら、奈落のしたことすべて「くだらん」の一言で片づけることができるでしょう。殺生丸なら、殺したい相手には剣を振り下ろすだけ。奈落のように策を練って同士討ちを計ったり、自らを憎ませて喜んだりすることはないでしょう。以前犬夜叉が、人間の心も妖怪の心も選べるのに人間の心を選ばなかったと奈落を責めていましたが、人間の心が妖怪の心より優れていると簡単に言い切ってしまうことはできないと思います。鋼牙にしても飛天満天にしても(妖怪の名前が他に出てきません。とほほ)、やられたらやり返す、邪魔な存在は蹴散らすという単純明快な態度でした。それに対し奈落の、騙したり駆け引きしたりの陰湿なやり方が人間のやり方だと考えると、人間こそ四魂の玉同様、良くも悪くもなるものだと思えます。

今回、四魂の玉がかけらになって飛び散りませんでしたが、それは、たとえば風船玉に鉛筆を乱暴に突き刺すと風船玉が割れてしまいますが、高い技術で丁寧に挿入すると、風船玉に開けた穴をふさぐように鉛筆を差し入れることができるようなものと解釈します。それだけかごめの腕が上がったということでしょうね。
そして、奈落亡きあとは四魂の玉との戦いとなるのでしょうか。桔梗の悲願だった玉の消滅は可能なのでしょうか。正しい願いが玉を消滅させるということでしたが。
玉が消滅すれば、井戸の道は閉ざされると思います。以前、狼野干との戦いのとき、かごめが四魂のかけらを持っていないために井戸を通り抜けられなかったことがありました。あのときは戦国時代側の井戸に四魂のかけらを持った七宝がいたので何とか道が開きましたが、ということはつまり四魂の玉そのものがなくなってしまえば、井戸は通れなくなるはずです。かごめはそれをわかっているのでしょうか。それがわかっていても四魂の玉を昇華させようとするのでしょうか。
なんだか、かごめの背後に現れた巨大な冥道についてよりも、その先が気になって仕方ありません。その時がなるべく遅く来るように、存分に冥道と格闘して欲しいと思います。

[READ MORE...]
落下
圧倒的に苦戦中の奈落をみんなでボコボコにしています。身体を削って瘴気で攻撃する奈落に犬夜叉がもうやめろと言います。反撃するほどに身体がなくなっていくではないか、と。すると奈落は、まだ村一つ壊す程度は残っていると言いました。言っちゃいますか、それ。言わずに、黙って殺されて村を滅ぼしたほうが、犬夜叉たちが「おれたちがうっかりしていたせいで、村のみんなが…」なんて苦しむと思うし、その方が奈落らしいのに。
長い間奈落の巨大な黒い塊となった体内にいたので、犬一行は自分たちがどこにいるのかわからなくなっていたようですが、奈落の身体は楓の村の上空にあったのですね。わしを殺せば瘴気まみれの死骸が村に落下し、村が滅びるぞと奈落が言いました。これは、脅しなのでしょうか。確かに効果があったようで、犬かごがひるみます。村というのが楓の村だと察して、奈落をここで殺すわけにはいかないと思ったのでしょうか。というか、下にあるのが楓と無関係の村だったらどうしたでしょうね。結局、ひるんだのは犬一行だけだったようで、殺生丸が一言「それがどうした」と言うなり、ためらいもなく奈落の残りカスに向かって爆砕牙を振り下ろしました。結局、脅しにはならなかったようで、村人を人質に殺されるのを免れようという考えだったのなら、失敗に終わりました。
あらら、奈落、吹き飛びましたですよ。つまり、奈落にとどめを刺したのは兄上ということになるのでしょうか。最後に残った奈落の顔面は跡形もなくなりました。しかし、巨大でスカスカな黒玉の落下は止まりません。四魂の玉は生きている、玉は自らの意思で落下している。かごめはそう認識しました。
村に奈落の瘴気が降り注ぎ、楓が村人に退避命令を出します。村の危機を察知した犬一行は奈落の身体である巨大でスカスカな黒玉から外に逃れ出ました。久しぶりの外気はさぞ気持ちよかったろうと思いますが、今はそれどころではありません。村人を襲う瘴気の塊を風穴で吸い、冥道残月破で冥道に送り出し…ちょっと待て。風穴が生きているということは、まだ呪いが解けていないということは、奈落がまだご存命ということでしょうか。どうか、爆砕牙で切り刻まれている最中でありますように。これで生き残るのはしつこ過ぎます。
犬夜叉と弥勒が瘴気を片づけている間、瘴気の浄化に一番適しているかごめは何もせず空を見上げていました。久しぶりに大地を踏みしめ、上空から落下してくる黒玉を見上げるかごめの姿に、いったい何をしているんだと思ったりしてごめんなさい。探していたのですね。そして、見えたようです。四魂の玉。足場もしっかりしているし、奈落の邪魔もなさそうです。今なら撃てる。かごめは弓を引き絞りました。

かごめも最初の頃は、的に矢が当たると狂喜乱舞していましたが、今では落ち着いたもので、かなり命中させる自信があるようです。むしろ、当たらなければ困るといった風情です。ここは外す場面ではありませんから、何事もなければ四魂の玉に命中するでしょうね。で、どうなるのでしょうか、玉は。まさか、またかけらになって飛び散るなんてのだけはやめて下さいね。でも、かけらになって飛び散らなかったとしたら、それはそれで、なぜあのとき飛び散ったんだろうという疑問が湧きそうですが。
奈落は、かごめに矢を射られることは覚悟した上で、まだ撃たせるわけにはいかないと言っていました。ということは、このタイミングでかごめに矢を射られることは、もしかしたら奈落の想定の範囲内(古っ)なのかもしれません。もしかしたら、このときのために白夜にかごめを斬らせたのかもしれない気がしてきました。そろそろ白夜に斬られたことでかごめがどうなったのか知りたいですねー。

そして、上空に邪気まみれの巨大な蜘蛛の化け物が現れ、やがて蜘蛛が黒い玉になったという環境で、村人たちが今まで逃げ出さなかったのが不思議というか。昔の人の方が危機を感知して逃げ出す判断力があったんじゃないかと思いますが、畑を捨てて逃げるのは余程の決意が必要だったのかもしれませんね。やはり、村の責任者の命令がないと、なかなか逃げ出せるものではないのかもしれません。というわけで、楓ばあちゃん、退避命令出すの遅すぎ。村長さんって、いるのかどうか知らないけど、多分いても楓ばあちゃんの方が権力者っぽいし。まさか奈落、この村を巻き添えにする気か、なんて驚いていたようですが、そんなに驚くことじゃないというか、罪もない村人を道連れにしようなんていかにも奈落らしいです。楓ばあちゃん、奈落の性格知らなかったのかな。
崩壊
奈落の前に一同が集結したことで希望が生まれたのか、四魂の玉に光が戻りました。そんなことで、と奈落が不思議がっています。しかし、四魂の玉は今や奈落と一心同体だそうで、奈落の思惑一つで再び真っ黒な穢れに包まれてしまいました。
奈落の反撃開始です。瘴気の塊が一同を襲い始めました。下の方にある奈落が切り離した身体組織からも瘴気の塊が吹き上がってきます。殺生丸が一言、くだらんとつぶやき爆砕牙をお見舞いしました。身体組織は刻まれながら、今まで以上の瘴気を振りまきます。それに気づいた兄上は、邪見に退避を命じました。待ってましたとばかり、邪見は阿吽を操作してりん、琥珀とともに奈落の体内から外へ逃れます。しかし、瘴気の塊は外からも飛んできました。
その塊は駆けつけた珊瑚の飛来骨で砕かれました。りんが珊瑚に礼を言って防毒面を返します。兄上は無言で見守っていますが、まだ忘れてないんだろうなあ、奈落を倒したら珊瑚を殺してかまわないって話。そして琥珀も自分の防毒面を弥勒に渡し、姉を頼みますと実に儀正しいもんです。将来姉夫婦が喧嘩したら、いい仲裁者となりそうです。外から見た奈落の身体は以前同様黒く巨大な球状ですが、もう中身はスカスカになっています。
瘴気の塊を珊瑚が砕き、弥勒が塞がりつつある風穴で吸いまくっていますが、後からいくらでも湧いてくるので埒があきません。かごめの安否が気になりますが、全然平気なようです。封印が解かれて霊力全開なのか、無意識のうちに自分の周囲だけしっかり浄化しているらしいです。しかし、矢を射ようとすると奈落に邪魔されてどうしてもできない。犬夜叉も刃型冥道を撃ちまくっていますが、どうしても奈落にとどめが刺せません。四魂の玉がこの世にしがみついているせいだという話ですが、奈落も必死のようです。ついに人見家当主(ついに名前を忘れたなー)の面影を捨てて、というか人間の顔でいることをやめたようです。それで何か強くなったのかどうかはわかりませんが、犬夜叉の冥道に耐え、かごめの体勢を崩しています。まだだ。まだ、かごめに矢を撃たせるわけにはいかない。
その頃、上空に浮かんだ巨大でスカスカの黒い塊はゆっくりと降下しつつありました。楓の村の人々も騒ぎ始めています。このままでは瘴気まみれの巨大な奈落が楓の村に墜落する危険がありそうです。

奈落はそれを待っているのでしょうか。すでに敗北は認めています。そして今は犬夜叉の攻撃をかわすだけの状態。かごめに矢を射させないようにしているということは、射られればおしまいなのかもしれません。楓の村に着くまで、滅びるわけにはいかないということなのでしょうか。奈落って楓に恨みでもありましたっけ。鬼蜘蛛だった頃に幼い楓に冷たいまなざしを受けたことはあったでしょうが、今の奈落がそんなことを覚えているでしょうか。というか、奈落と楓って会ったことあったっけ。楓の村を破壊したとして、奈落にとって何か意味があるのかな。桔梗と出会った土地を壊したいのかしら。いや、桔梗と出会った土地で死にたいのか?
というわけで、白夜に斬られたかごめがどうなるのかは今週もわかりませんでした。もしかして、犬夜叉の冥道に奈落が飲みこまれたとき、かごめも一緒に飲みこまれるとか? そして魂の一騎打ち。それも見てみたいですが。

なかなか死なない奈落ですが、いずれは決着がつきそうになりました。今さらですが、もしかして奈落は死なずに結末を迎えるのではないかと、ほんのちょっぴりですが危惧していましたので。犬夜叉と半妖同士で理解し合ったり、かごめが奈落の魂を浄化していい人にしてしまったりして殺す必要がなくなり、奈落は四魂の玉を使って人として生まれ変わり、玉は消滅してめでたしめでたし、みんな仲間だみたいな爽やかな結末になったらどうしようと思っていたので。
犬一行も兄一行も奈落も、罪もない人や妖怪の命を直接的に、間接的に奪ってきました。それで最後だけ甘い終わり方で、友情みたいなもので締めくくるのは、なしだろうと思います。そりゃ、奈落を殺すことだけを目標に彼らは今まで頑張ってきました。倒す、という表現を使っていましたが、つまり殺すことが目的だったはずです。そしてついに殺した。あー、すっきりした。仇も討てたし呪いも解けた。それでめでたしめでたしではあんまりです。奈落とは理解し合ってほしい。殺したくはないと思ってほしい。それでも殺さないわけにいいかない苦しみを感じてほしい。
うわ、なんかまた奈落が死なないのではないかという気がしてきました。今までの成り行き上、かごめは奈落の魂を浄化し、救わなければならないはずです。奈落は安らかな最期を迎えなければならないのです。武器による攻撃でねじ伏せて殺して終わりという結果になれば、かごめの心も穢れ、四魂の玉はそのまま浄化されることなく、次の悪者へと渡っていくことでしょう。
さて、楓の村で何が起こるのでしょうね。
てか、かごめ、今年の入学式には間に合いそうもないな。

[READ MORE...]
集結
犬夜叉の刃型冥道残月破に切り刻まれて奈落はすっかり小さくなってしまいました。本体というか、周囲の身体組織もぼろぼろと崩れつつあります。追いつめられているのは奈落のはずですが、どんどん足場がなくなって犬夜叉も困っているみたい。早く決着をつけたい様子です。やはり飛べないというのは不便なものなのですね。とどめを刺そうとして、奈落に向かって冥道を放つと同時に、かごめに「撃て」と叫びました。しかし、黒い瘴気の塊がいくつも飛んできてかごめは矢を射ることができません。落石注意状態なのです。
そこに、颯爽と雲母に乗ってミロサンと七宝が駆けつけました。瘴気の塊を飛来骨が砕き、破片を風穴が飲みこんでいきます。犬夜叉が驚きますが、弥勒は平気らしい。風穴がだんだん塞がりつつあるそうです。これは、使えるうちに使っておかないと、奈落の消滅と同時になくなってしまいそうですね。それでいいのでしょうが、生まれたときからあった風穴がなくなるというのは、安全になることとはいえ弥勒にとって不便だろうなあ。足場の確保に苦労していた犬夜叉も、七宝が風船玉になってくれて足場が確保できました。殺生丸も駆けつけ、りん&琥珀と珊瑚も互いの無事を確認しあって一安心です。
犬かごプラス七宝、ミロサンプラス雲母、兄一行が集結して、後は奈落が滅ぶのを見守るのみかと思ったのですが、奈落は爆砕牙に刻まれ続ける本体から身体を切り離し、なんとか破壊から免れています。
お前たちが仲間と呼ぶものが集まったなと嫌みったらしく言う奈落に、犬夜叉が堂々と答えました。誰一人欠けちゃいねえ。なかなかさわやかな場面です。そして、四魂の玉が輝きを取り戻しつつあります。

ひとくくりに仲間とされては、兄上が文句を言わないかと気になりますが、次回、集結した仲間の前で奈落が絶命するのでしょうか。というか、欠けてるって。お亡くなりになった桔梗様と脱落した鋼牙は仲間ではなかったと?
ところで、奈落の元に駆けつける殺生丸が、奈落の生存を察知し、犬夜叉は何を手間取っているのだ、と腑に落ちない顔をしていたような。以前の兄上なら、自分だけの力で奈落を倒すのだ、半妖は引っ込んでいろと言わんばかりでしたが、今はなにやら授業参観でしどろもどろになる弟を見守る保護者のようです。もしも犬かごが連結プレイで奈落を倒していたとしても、私が倒すつもりだったのに、なんて悔しがりはしないような気がします。一同に集結したところを見ていると、なんだか兄上が陰のリーダーのように思えてきました。緊張感に溢れた、実にさわやかな場面ですが、次の瞬間誰が奈落にとどめを刺すかでもめたりしないで欲しいですね。
というわけで、白夜に切られたかごめがどうなるのかはまだわかりません。

白夜の刃
巨大な黒玉と化した奈落の身体は爆砕牙を受けて、瘴気を振りまきながらどんどん崩れていきます。中にいる者はたまったものではありません。へろへろの身体で失神中の珊瑚をお姫様抱っこして逃げ惑う弥勒には何が起こっているのかわからない様子です。容赦なく降り注ぐ瘴気に、風穴で全部吸い尽くそうかとも考えています。それで自分は風穴に飲まれようと、珊瑚が助かるなら。しかし、その時弥勒は右手の異変に気づきました。それはともかくとして、弥勒の足場がぼろぼろと崩れていきます。これはもう、落下するしかありません。
一方、白夜に脱出を勧められたあとも奈落の体内で独りさまよっていた七宝の元に、小型化して気を失っている雲母が飛んできました。次に、飛来骨が七宝に激突。続いてミロサンが落ちてこようとしています。いい位置にいたものですね。七宝は風船玉になり、雲母とミロサンを乗せて飛来骨まで持って頑張って飛んでいます。来てくれて助かったと素直に礼を言う弥勒。役に立ってよかったね、七宝ちゃん。
兄一行も、行く手を遮ろうとする触手を爆砕牙でぶった切りながら、今にも塵と消えそうな奈落の元に急ぎます。奈落の崩壊は止まりません。そろそろ奈落も敗北を認め始めました。しかし、鉄砕牙でも爆砕牙でも斬れぬものがある、と言います。それは…と奈落が言い出す前に、かごめがもう答を言いました。あんたの心でしょ、だから私がいるのよ。あんたの魂は私が浄化する。かごめの宣戦布告を奈落は受け取りました。そうだ、最後は魂と魂の戦いだ。そして、かごめの背後にゆらりと立ち上がった白夜が、黒い刀身を振り下ろします。犬夜叉が鋭い冥道を白夜に飛ばしましたが、間に合わず、かごめは斬られてしまいました。
どうせ奈落が滅びれば自分も散る身だ、と白夜は未練もなさそうに冥道に消えていきました。かごめは無事ですが、白夜に斬られた自覚はあります。この後何が起こるのでしょうか。
そして、珊瑚が意識を取り戻しました。弥勒が、風穴の音が収まったことを報告します。奈落の呪いが解けかけているようですね。まだ、戦える。二人は奈落の元に急ぎます。
次回、全員集合の元に奈落が往生するのでしょうか。

それにしても、白夜は何をしたのでしょうね。犬かごにもわからなかったようですが、私にもさっぱりわかりません。あの刀は、犬夜叉が放った冥道残月破を取り込んだコピーの刀で、一度だけ冥道残月破が撃てるものと思っていましたが。あれで斬られたかごめはどうなるのでしょうか。というか、白夜が普通に襲いかかっていれば、かごめの命はなかったと思います。かごめを殺すことより重要な決定打を放ったのでしょうが、それは何なのでしょう。じりじりと終わりが近づいているようですが、まだ楽しませてくれそうですね。
そして、かごめと奈落の魂の戦いが繰り広げられるのでしょうか。封印も解け、霊力全開のかごめですが、奈落の魂を浄化できるかどうか見ものです。戦国時代で辛酸をなめた鬼蜘蛛や妖怪たちの魂を、入学前の女子高校生に救うことができるのでしょうか。

それにしても、分身って奈落が滅びれば一緒に滅びてしまうのね。きっと神楽はそれを知らなかったのでしょう。てか、神楽存命中は奈落がダメージを受けるようなことがなかったのでしょうね。あのころが、殿が一番生き生きしていたような気がします。ああ、滅びかけの奈落なんか見たくない。生殺し状態に見えますです。早くとどめを刺してあげて~。

斬る冥道
飛刃血爪型の鋭い冥道残月破が奈落を襲いました。奈落の身体も触手も吹っ飛びます。
犬夜叉の冥道残月破が変化したのを下界から見物していた刀刀斎も気づきました。斬れない天生牙から殺生丸が育てた冥道残月破は巨大な円形で敵を吸い込み冥界に送るものだけど、鉄砕牙は斬る刀。鉄砕牙が放つ冥道残月破は敵を切り刻む形であるべきで、それができたということは、犬夜叉と鉄砕牙と冥道残月破が一つになった、つまりこれが完成形なのだそうです。
奈落の身体の大半が吹っ飛び、かごめが再び四魂の玉を狙います。しかし、またも足場を崩されて矢を撃つことができません。幾度切り刻まれても再生できるから無駄だ、とうそぶく奈落に、犬夜叉がもう一発お見舞いしました。わずかに数本残った、円形の冥道の外側まで伸ばして冥界送りを免れていた奈落の触手を狙います。触手と共に身体も吹っ飛び、奈落はますます小さくなりました。四魂の玉も薄い肉片がくっついている程度で、ほぼむき出しなのですが、さすがのかごめも矢で射ることができません。足場である奈落の身体組織がばらばらと崩れていくのです。これは、かごめに矢を撃たせまいとして奈落がやっているわけではなく、崩れちゃってるんでしょうね。同時に、さらに大量の瘴気も巻き上がりました。これも、わざとじゃなく、出ちゃってるんではないかな。
そこで、弥勒が立ち上がります。これ以上瘴気を被っては珊瑚が危ない。一緒に風穴の向こうに連れていってと言われたけれど、やっぱりダメだ。珊瑚だけは生き残って欲しい。へろへろの弥勒が珊瑚をお姫様抱っこして走り出しました。
戦いのとばっちりで大量の瘴気を浴びたのがもう一人。邪見です。奈落の体内に来たものの、七宝や琥珀とはぐれ、ずっと独りぼっちで無意味にさまよっていたようです。
大量の瘴気を感知した殺生丸。奈落が追いつめられたことを悟ります。犬夜叉か、とつぶやきおもむろに爆砕牙を抜くと、引導を渡してやる、と爆流破をかましました。犬夜叉一人で奈落を倒したりしたら、兄の面目丸つぶれだと言わんばかりです。奈落の身体組織が大きく崩れて道ができました。その道をひた走る殺生丸。その姿を見つけ、お目々きらきら少女漫画モードで喜ぶ邪見ですが、疾走する殺生丸の足場にされ、つまり蹴られたというか、殺生丸には蹴った意識もなかったでしょうが、邪見は無事に琥珀とりんに合流できました。よかったねー。
奈落の身体が爆流破で斬られたことと、殺生丸の接近を感じた犬夜叉は、もう再生できないぞ、と奈落の敗北を宣言しました。しかし、奈落は自分が滅びることなどたいしたことではないと言わんばかりです。わしが滅びても四魂の玉は残る、と不気味に構えています。その現場を見守る白夜。

ということは、ついに奈落が奥の手を使うのでしょうね。たった一度、冥道残月破が撃てるコピー刀です。でも、身体が吹っ飛んで、腕もなさそうだし、誰が刀を振り回すのでしょうか。というか、以前かごめの矢で奈落の左半身が吹っ飛んだとき、白夜の左半身も同様に吹っ飛んでましたが、今回これだけ奈落の身体が粉砕されてるのに、白夜は顔にひびが入ってるくらいで、まあ元気そうですね。
奈落の最終悪あがきは効果があるのでしょうか。一回しか使えないところが辛いですね。というか、コピー刀があるということを七宝以外誰も知らない点は奈落に有利かも。七宝、まさかあのまま白夜の助言通り逃げ出したとも思えませんが、早く出てきて犬一行に注意してあげて欲しいな。タイミングによっては一網打尽されますよ。
兄上もろとも全員冥界送りになり、兄上が全員生き返らせるということもできるでしょうが、りんと琥珀は蘇生できないし、どんなものでしょうか。もしかして、死んだ仲間を慈悲に目覚めた殺生丸が天生牙で生き返らせる予定だったのかもしれませんが、「人間が死んでも簡単に生き返れる設定は幼い読者に悪影響なので」と編集さんから横やりが入って中止になったりして。
どちらにしても、爆流破で斬られては、奈落もついにおしまいでしょう。奈落の体内にいるメンバーは一緒に砕かれたりしないのでしょうか。もしかしてもしかすると、殺生丸は約束通り、奈落と同時に珊瑚を斬ろうとしたんだったりして。奈落が死ぬなら、珊瑚を斬ってもかまわない約束です。たまたま近くに誰かがいて巻き添えになっても、殺生丸の知ったことではないでしょう。犬かごとミロサンが爆流破のとばっちりを受けないようお祈りします。
奈落亡き後は、四魂の玉をどうやって消滅させるか、がテーマになるのでしょうか。犬夜叉を人間にするために使うならば、四魂の玉は浄化されおそらく消滅する、と桔梗が言っていましたが、今もそうなのでしょうか。四魂の玉が消滅した後はどうなるのでしょう。
なんだか、急に終わりが近づいた気がしますが、すっきりとカタをつけ、ゆったりと余韻を感じさせ、その後のことをあれこれ想像できるような終わり方になるといいな。

奈落の望み
ミロサンにがんばって欲しかったのですが、今や二人はともに風穴に飲まれる覚悟を決め、ただその時を待つだけの状態です。それを見て喜ぶ奈落。
怒った犬夜叉が冥道残月破を撃ちますが、その時、奈落は四魂の玉を使いました。今まで見せびらかすように持ち続けていた四魂の玉をついに使いましたね。今のままでは負けてしまうと思ったのでしょうか。四魂の玉を使ってバージョンアップした奈落は、蜘蛛の糸のようなものを円形の冥道の外側まで伸ばして、吸い込まれずに頑張っています。その手があったか。冥道残月破、敗れたり。もっと巨大な冥道を作らなければならないのでしょうか。奈落が勝ち誇っています。わしが滅びても四魂の玉は消滅しない、と。
その言葉にかごめが反応しました。奈落は、自分は死んでも構わないと思っているのでしょうか。四魂の玉が永久に残り、世に災いを振りまき続ければそれでいいとでも言いたそうです。
「あんた、何がしたかったの?」
かごめの言葉にスーパー奈落が動揺します。かごめが容赦なく奈落を問いつめていきます。あんたは四魂のかけらを使わなかった。あんたがやったことといえば、犬夜叉と桔梗を憎み合わせ、珊瑚と琥珀を戦わせて苦しめたこと。それは、人の心の絆とそれを失う苦しみを知っていなければできないこと。そして、慈悲深い瞳をして、かごめは言いました。
「四魂の玉は、あんたの望みを叶えてはくれなかったのね」
それを聞いて奈落は逆上します。常日頃冷静で冷酷な奈落が、四魂の玉を使ってスーパー化しても、心は強化されなかったのでしょうね。かごめごときに自分の迷いを見透かされていたと知り、かなり驚いているようです。珍しく怒りに震えてかごめを攻撃しますが、割って入った犬夜叉までが殿に追い打ちをかけます。おれたちは半妖。人間の心も妖怪の心もどちらでも選べた。お前は人間の心を持っていながら妖怪として生きてきた。だから許せない。お前なんかにこれ以上仲間を傷つけられてたまるか。
犬夜叉の鉄砕牙が円形ではない冥道をたくさん放ちました。飛刃血爪みたいな形の冥道が鋭く奈落を襲います。撃った犬夜叉本人も、これが冥道残月破なのかといぶかしんでいる様子。
奈落にどれほどのダメージを与えるのでしょうか。

なーんか、急展開?
奈落に大きく味方していたはずの、犬かごの奈落に対する憎しみや怒りが、慈悲めいたものに変わっているような。こんなに、あっさりしていいんでしょうか。
もしかして、リアルな四月上旬には物語を終わらせてかごめを高校に入学させるよう編集さんに依頼されたのかもしれないな。まさか、このまま殿がお陀仏になってしまわれるようなことはないでしょうね。
しかし、四魂の玉で願いを叶えることができなかったことをかごめに同情され、犬夜叉にまで半妖同士の仲間意識を恵んでもらっては、奈落も先が長くなさそうです。しかし、ミロサンは人間として致死量の瘴気を浴びており、さらに弥勒の風穴は暴走寸前。これ以上奈落に長生きされてはミロサンが吸い込まれてしまうという事情もあるでしょうし、これ以上奈落が長生きした場合ミロサンが風穴に吸い込まれずにいるのはもはや許されることではありません。決戦終了もやむなしという気もします。
このまま終わっては、兄上の見せ場がありません。あんな予定やこんな予定もあったに違いないとは思いますが、雑誌に連載している以上、会社の意向を無視するわけにもいきません。犬かごの態度軟化は、結末に向けての大きな一歩と思えます。さーて、どんな終わり方になりますか。それとももう一騒ぎ起こるのでしょうか。
あー、白夜が準備した刀がありました。一回だけ冥道残月破が使えるやつ。あれを殿に使ってもらうまでは終わってもらっては困りますね。さーて、奈落の手で冥界送りにされるのは果たして誰でしょうか。…まさか、殿自身だったりしませんよね。

絶望
瘴気のまっただ中に防毒面なしで突っ込んでいった珊瑚、りんが殺生丸に珊瑚を追うよう命令(ですよねえ)しますが、奈落が身体組織の壁を作って阻止します。って、それで諦めるんですか、兄上。
やっと本物の奈落の元にたどり着いた珊瑚、へろへろの弥勒の姿を確認しました。弥勒が無事でうれしかったのか、へろへろなので心配したのかわかりませんが、ここで奈落を仕留めれば弥勒は助かります。珊瑚は渾身の飛来骨を放ちました。
飛来骨は瘴気を砕きながら奈落に向かっていき、結界を切り裂き、奈落本体も切り裂きます。そして、溢れるほどの瘴気にまみれて珊瑚の元に戻ってきました。それをいつもの通りしっかりとキャッチした途端、珊瑚は限界以上の瘴気をどっと浴びてしまったようです。すぐさまかごめが浄化の矢を放ちますが、遅かった。雲母もひとたまりもなく小さくなり、珊瑚も気を失って落下。奈落が犬一行の足場を崩し、弥勒は珊瑚を追うように落下し、それを犬かごが追おうとしますが、奈落が阻止します。最期のときくらい二人きりにさせてやれ、と。なかなか粋な計らいですね。
意識を取り戻した珊瑚の前に、弥勒がやっと戻ってきました。悲壮な決意の元に珊瑚を突き放してから、やっと会えました。たとえ互いに身体はへろへろでも美しい愛の姿です。背景が奈落のうにょうにょと細長く気色悪い身体組織でも、恋人たちの姿は美しい。弥勒の右手からまた風穴の不気味な音が漏れてきました。弥勒を救おうとがんばった珊瑚でしたが、失敗を知りました。一人にしてすまなかったと謝る弥勒に、私も連れて行って、と珊瑚が呟きます。無念そうな、それでもどこか幸せを感じているに違いない弥勒。珊瑚を救えないのは断腸の思いでしょうが、吸われるじゃないか寄るんじゃないよと蹴飛ばされることを思えば、一緒に連れて行ってと言われるほうがどれだけ幸せなことか。しかし、そう思うのは無責任に眺めてる読者の立場だからかもしれません。本人たちは絶望のどん底にあるらしい。二人のその悲しみと絶望が四魂の玉に負の力を与えてしまいました。
結界の中でかごめに砕かれた身体を再生していた奈落は、飛来骨を食らってさらに粉砕されたのですが、ミロサンの悲しみと絶望をエネルギーにしてあっというまに身体を再生してしまいました。今までスッパでしたが、衣装も再生されています。服を着るようどこからか教育的な苦情でも来たのでしょうか。
下界で黒玉と化した奈落を見上げているのは刀刀斎。陰ながら犬夜叉にエールを送っています。殺生丸から譲り受けた冥道残月破をちゃんと自分のものにすれば勝てるぞ、と。

冥道残月破が最後の決め手となるのでしょうか。それが鉄砕牙の最終形態なのでしょうかねえ。奈落が冥界送りになるのは、まあお似合いな気もします。
それにしても、ミロサンの絶望が四魂の玉に負の力を与えているのは困りました。あの二人はどうすれば希望を持てるのでしょうか。弥勒を失うくらいなら、一緒に風穴に飲まれたいなんて、悲しくも激しい恋ですねえ。しかし、ちょっと待て。殺生丸との約束はどうした。
りんを殺そうとした罪滅ぼしに、殺生丸に切り裂かれてやると約束したのに、風穴に吸い込まれてはいけないと思います。そりゃまあ、兄に裂かれるくらいなら弥勒と一緒に風穴に吸い込まれたほうが幸せだろうし、痛くなさそうだし。しかしそれでは兄上の立場がありません。兄上としては、自分で殺すまでは珊瑚を死なせられない。ですよね、兄上。晴れて珊瑚を切り裂くためには、奈落を葬らなければならない。ですよね、兄上。
しかし、今の珊瑚は兄上との約束など忘れているんじゃないかと思えます。愛しい男のことの前では、他のことはすべてどうでもよくなってるような。賭けてもいいですが、今、珊瑚が奈落を倒そうとしているのは弥勒の風穴の呪いを解くためであって、退治屋の里の仲間の仇を討つためとかは二の次なんじゃないかと…思います。だからこんな無茶をするのでしょうね。そういえば珊瑚って、白霊山でもへろへろの弥勒から先に行けと言われて、置いていくくらいならここで一緒に死ぬと言ってました。あのときの珊瑚はかなり恥じらっていましたが、あのころを思えばミロサンの愛も育ちましたねー。ここで二人して風穴に飲まれれば美しい悲恋の一丁上がりですが、それよりは二人無事に生き抜いて結ばれ、子供を育てたり弥勒の浮気に悩んだり喧嘩したり、愛も恋も覚め果てたとため息をついたり、一緒に年をとってじいさんばあさんになって、のんびり茶をすすりながら、どうしてこんな人と一緒になったんだろうと知り合った頃を思い出し、白霊山で一緒に死ぬといったことや、奈落の体内で私も風穴の向こうに一緒に連れて行ってと願ったことなんか思い出し、ああそうだったんだ、あのとき助かったからあれからいろんなことがあったんだ、これでよかったんだ、幸せだったんだなあなどとほっこり笑顔がこぼれて互いに顔を見合わせ、気づくとほほえみ合っているような愛のほうが美しいのではないかなと思うのです。そして二人の側には、変わらぬ姿の雲母がいるといいなあ。がんばれ、ミロサン!

中心
かごめの放った矢は奈落に命中し、四魂のかけらをやや浄化したようで、光が戻っているそうです。犬かごプラスへろへろの弥勒が駆けつけたとき、奈落は結界の中で身体の再生中でした。左胸を吹っ飛ばしたと思ったのは気のせいだったのかしら。それとも再生されたのか、左腕と左足の再生がまだです。
かごめの矢の威力で光が変わったと悟った兄一行、奈落目指して移動することになりました。奈落を倒すまで私を殺すのを待って欲しいと言った珊瑚への返事は保留です。まあこの時点で珊瑚を殺しても、飛来骨の使い手が消えて奈落が喜ぶだけだというくらい兄上も理解なさるでしょう。飛来骨パワーアップの件はご存じないでしょうが。
身体を再生中の奈落、わしを倒すなら今だぞ、と犬夜叉をそそのかします。要望に応じてというか、挑発に乗って犬夜叉が鉄砕牙を抜き、冥道残月破を撃ちました。しかし、寸前に犬夜叉の足下が崩れ、冥道残月破ははずれました。みんな、自分が立っているのは奈落の身体組織の上だとわかっているのかしら。
奈落の腸のような蛇のようなうねうねした身体組織から、お久しぶりの七宝が這い出てきました。そこに襲いかかる犬夜叉の冥道残月破。これで消えてはしゃれになりませんし、避けましたけどね。その七宝が見たものは、刀身のない刀を抜く夢幻の白夜。白夜は刀身のない刀で冥道残月破の妖力を吸い取りました。奈落があらかじめ命令しておいたようです。刀身のない刀に黒い刀身ができ、これで冥道残月破が撃てるらしい。そんな簡単にいくか、と七宝が苦情を言いますが、簡単だからこそ一回きりしか使えないんだそうです。いきなり湧いてでたお役立ちグッズには不満ですが、一回きりならいいとしますか。
足場を崩された犬一行、次はかごめが矢を構えます。しかし、奈落は当然かごめの足場を崩し、かごめは矢を射ることができません。しかも、強烈な瘴気が出てきました。これは弥勒やかごめを殺せるほどの瘴気だそうです。奈落ももう、あまりカッコつけて余裕みせてる場合じゃないということでしょうか。かごめも、奈落は自分の矢を恐れているから撃たせたくないんだ、と判断します。戦いは有利になったのでしょうが、有利になればなるほど奈落が本気を出し、窮地に立たされているようにも見えますが。
瘴気の流れは、奈落の居場所に向かっている兄一行にも届いてきました。めでたくりんが目覚め、殺生丸を発見します。なんて慌ただしい再会なのでしょうね。何がなんだかわからないに違いないりんに、すっと珊瑚が防毒面を被せました。りん、ごめんねと謝り、先に行く、と言いました。防毒面なしでは危険です、と琥珀が止めますが、珊瑚はそのまま雲母に乗って行ってしまいました。命懸けか、とその姿を殺生丸が見送ります。

珊瑚、完全に命捨ててますね。りんに防毒面を被せたことも、面なしで先に行ったことも、意地悪~な見方をすれば、奈落を倒すまで殺生丸に自分を殺すのを待ってもらおうとするパフォーマンスにも見えますが、面なしで瘴気に飛び込んでいくというのは、自殺行為です。殺生丸に私を引き裂いてもいいよと言ったからには、生きて殺生丸の前でほらどうぞと言わなきゃいけないと思うのですが。
そして、安否が気になっていたというより絶対無事に違いないと思っていた七宝の無事が確認できました。白夜と出くわしてしまいましたが、危害を加えられることもなく、ちょうど冥道残月破でできた穴があったりで、脱出したらどうだと助言されました。おらを捕まえるとかしないのか、と無視されて七宝はショックだったようです。七宝よりむし弥勒を逃がしてあげたいな。風穴を次に開いたら飲みこまれるというのでは、戦力外です。しかも、下手をすれば近くにいる仲間まで巻き添えになってしまう。ここは七宝に合流してもらって弥勒を逃がす役目を担って頂きたいな。あんなにへろへろなのに犬夜叉に連れ回され、足場を崩され、ついに命に関わる瘴気に襲われています。可哀想に。しかし、どんなにへろへろでも生きた弥勒の姿を見れば珊瑚はさぞ喜ぶことでしょう。今回殺りんがあっさり再会できましたが、ミロサンは再会できるのでしょうか。そして、人の命にかかわる瘴気を霊力封印解除のかごめは払うことができるでしょうか。
しかし、今まで一行は奈落の体内にとらわれているのだと感じていましたが、その気になれば冥道残月破で穴を開けて外に出ることができるとわかり、閉塞感がさらに和らいできました。そういえば、みんな奈落の体内を普通に移動していますが、明かりがあるのかしら。奈落がその気になったら真の闇になったりして。




消える矢
りんを抱いた幻の奈落に向かって珊瑚の飛来骨が放たれたのと同時に、かごめの矢もまた奈落に向かって放たれました。かごめが何を撃ったのか犬夜叉にはわからなかったようです。犬かごの見ている前で矢はふっと消えました。あのときと同じだ、とかごめは思い出します。
巫女瞳子ごと奈落を打ち抜いたとき、かごめの矢は瞳子の手前で消え、瞳子の背中側に再び現れて奈落に届いたのでした。あのときの瞳子の言葉を思い出し、かごめは信じます。私の矢は必ず奈落に届く、と。
その頃奈落は、珊瑚の飛来骨がりんを砕いた時、四魂の玉が再び真っ黒に塗りつぶされると楽しみにニヤニヤしていたのですが、突然目の前にかごめの矢が現れ、奈落の左胸から肩にかけてクリーンヒットしました。心臓が定位置にあったら即死だったかも。奈落の身体が切り裂かれると同時に、奈落の分身である夢幻の白夜の左胸から腕にかけても吹っ飛んでしまいました。同時に、りんを抱いた幻の奈落も消滅します。琥珀を拘束していた牢屋のようなものも消滅しました。
で、今にも珊瑚の飛来骨の餌食になろうとしていたりんですが、抱きかかえていた奈落の幻が消えたので自動的に落下し、間一髪飛来骨から逃れることができました。奈落が消えた途端珊瑚も正気を取り戻したようです。慌てて落ちるりんを追いましたが、琥珀の方が早かった。阿吽で飛んできてりんを受け止め、無事を確認しました。呆然とする珊瑚に白夜が追い打ちをかけます。りんもろとも俺の見せた幻の奈落を狙ったんだろう? と。白夜はまだまだネチネチと珊瑚をいじめたそうでしたが、何かがまっすぐ珊瑚目がけて飛んできました。珊瑚は逃げようともしません。その何かは珊瑚の手前でくくっと曲がって白夜に襲いかかりましたが、白夜は何とか避けました。犯人は最悪のタイミングで駆けつけた殺生丸。というより、珊瑚の飛来骨を拾って投げ返してくれたんじゃないかと思うけど、遅いよ兄上。
珊瑚にメンチを切りまくる兄上を見て、左上半身の吹っ飛んでいる白夜は退散しました。事情はわかってるみたいだから、そっちで話をつけてくれとのことです。ま、分身の白夜がまだ存在しているということは、奈落も死んではいないということらしいです。
りんは無事だ、姉上は幻に惑わされていただけだ、と琥珀が必死で姉を弁護しますが、珊瑚は腹をくくったようです。殺生丸に、私を切り裂くならそれでいい。りんを殺すつもりだったのは事実だ、と潔く認めました。だけど、それでも奈落を倒したかった。だから、奈落を倒して法師様の風穴の呪いが解けるまで、待って欲しいと、目に涙を浮かべて懇願します。それは、殺生丸に訴える為の涙ではなく、幻に騙された自分の不甲斐なさを悔しがる涙のように見えました。兄上は無言で無表情ですが、きっとOKしてくれるでしょう。珊瑚を殺したいのはやまやまでしょうが、手下である琥珀を前に逆上する場面も見せたくないでしょうし、琥珀の姉を殺したなんてりんに知られたら嫌われるんじゃないかという恐れもあるんじゃないかなー。
りんを抱いてた奈落の幻が消えたのと同時に、弥勒を挑発していた奈落の幻も消え、弥勒に犬かごが見えるようになったみたいです。犬夜叉はかごめだけでなく、ぼろぼろの弥勒も抱えて奈落を追うべく疾走しています。いつ風穴が開いてみんな飲みこまれるかわからない、私は置いていけと弥勒が言いますが、風穴が怖くて法師と付き合えるかと減らず口を叩く犬夜叉。幻に騙されていつまた風穴を開くかわからないのに置いていけるかと言い、三人で奈落を追います。

先週は弥勒が、珊瑚とともに生きることを諦め、命がけで奈落を吸い殺そうとしましたが、今回は珊瑚が弥勒と生きることを諦めたようです。お互い自分は死んでも相手を救いたいと思っているようで、まさに似たもの夫婦ですね。珊瑚は奈落を倒した後に殺生丸に殺される覚悟を決めたようです。それを回避するためには、弥勒が最後の風穴でりんを救うような展開が欲しいところだな。って、それじゃ弥勒が死んじゃうけど。殺人と殺人未遂が同罪というのでは司法関係者から苦情が来そうですが、はたして兄上はどうするつもりでしょうか。冷静な人だから許してくれそうだけど、非情な人だから許してくれなさそうだし。無条件で許すのは殺生丸らしくないのが辛いところです。さて、どういう理由をつけて許してくれるのでしょうか。りんちゃんがお願いしてくれないかなあ。まあ、とりあえず珊瑚を殺すより奈落を倒す方が先だという大義名分はあるし、次回珊瑚が殺されることはないでしょう。ん…? 珊瑚は今単独行動中ですが、これを機会に弟もろとも殺生丸の傘下に入るのでしょうか。逃げも隠れもしないよ、という意思表示として珊瑚が兄一行に加わったら、久々に姉弟が一緒にいられることになりますね。そういえば、七宝や邪見は無事かしら。
兄は初期の頃からくらべて人間(じゃないけど)ができてきたというか。でも珊瑚は相変わらずですね。初期の頃から、琥珀を救うために仲間を犠牲にしようとしてました。琥珀を奈落に人質に取られている限り私は何度でも裏切るよ、と自分で言ってましたっけ。一番大切なものを守るために二番目以降のものを裏切る性格は変わっていないようです。奈落も理解していて、りんを殺す役目を与えたのでしょうね。
しかし、奈落の体内って広いのねー。いつの間にか閉塞感が薄れてきました。巨大蜘蛛になったといっても、こんなに巨大だったかなあ。きっと中は亜空間。奈落の体内で本物の奈落を追いかけるってのも妙な話ですが。目の前のもの全部本物の奈落の身体と違うのかしら。戦闘会場が奈落の体内になったといっても、あんまりこれまでと変わらない気分になってきました。

飲みこまれる光
いざ、幻の奈落に向かって最後の風穴を開こうとする弥勒。間一髪で犬かごが駆けつけました。犬かごが大声で制止しますが、弥勒には聞こえない様子。犬夜叉が弥勒と奈落(幻)の間を金剛槍破で遮りますが、弥勒はそれでも無反応。
そうです。弥勒の目には幻の奈落しか映っていません。奈落の狙いは、弥勒が最後の風穴に自ら飲まれるのに犬かごを巻き込んでやれということだったのです。弥勒が自分の風穴に飲まれて死んだら、弥勒を騙す材料となった清浄な光の源であるかごめがどんなに悔しがるだろうなんて思った自分の甘さと世間知らずぶりに呆然としています。その手があったんだ…。
そして、弥勒がついに数珠をむしり取り、風穴を開きました。すまない、珊瑚。一緒に生きたかった…。さすがに涙ぐんでいるようですが、悲壮な覚悟で「風穴!」と叫び、右手を広げ…る寸前、犬夜叉がその右手に飛びつき、弥勒の手を物理的に閉じました。即、かごめが数珠で封印します。それでも弥勒は二人の存在に気づきません。幻の奈落に「まだためらっているのか」なんて挑発されてます。かごめが幻の奈落に矢を放ちますが、効果なし。幻の奈落は、消えるわけにいかないのだそうです。珊瑚がどうなるか見届けるまで。
その頃、珊瑚は別の奈落の幻と対峙していました。その手に抱かれるりんもろとも奈落を倒してしまえば弥勒は助かる。とにかくもう時間がないのです。今にも、弥勒は自分の風穴に飲まれようとしている。今しがた奈落に見せられた、弥勒の父の最期のように。そこに琥珀が駆けつけました。りんを抱いた奈落に向かって姉が飛来骨を投げようとしている。止めようとしましたが、あっさり白夜に阻止されました。黙ってみていろ、どうせ珊瑚にお前は見えない。そうです。珊瑚もまた、りんを抱いた幻の奈落以外何も見えなくなっているのです。もともと今の珊瑚には弥勒を救うことしか頭にありません。白夜の術にかかっていなくても、琥珀が見えたかどうか疑問ですね。そして、ついに珊瑚は決心しました。愛する男を救うためにりんを犠牲にする、と…。その珊瑚の心が、四魂の玉に一点灯った光を真っ黒に塗りつぶしてしまいました。許せ、りん。珊瑚は飛来骨を振りかぶりました。その光景が見えているのかどうか知りませんが、かごめが弓を構えます。私が撃つべきなのは…。よく見て。そしてかごめは、遠くに身体組織と一体化したスッパの、多分本物の奈落を見つけました。当たって…! と祈るように矢を放ちます。そして、珊瑚の飛来骨もりんに向かって放たれました。

そっか。先週まで犬かごと喋ってた奈落も幻だったのね。そりゃそうだ。ということは、弥勒を救いに行くか、目の前の奈落を倒すか、一瞬迷った犬夜叉も騙されてたということかしら。それとも、幻とわかっていても払わずにいられない気持ちだったのかしら。
そして、誰も駆けつけないかと思っていた珊瑚の元に琥珀が駆けつけてくれました。光に導かれたのですが、これは奈落の想定内でしょうか。姉がりんを殺す場面を琥珀に見せたかったのかもしれませんね。でも、琥珀、このまま黙って見ているのでしょうか。とりあえず飛来骨を弾き落とすくらいのことはやってもらいたいものです。ところで琥珀、武器を持っているのかな。愛用の鎖がまは紛失したように思いますが、楓の村で新しいのを調達してきたかな。
というか、兄上がりんの匂いに気づいたのに、まだ到着しませんね。おそらくは奈落の身体組織を切り裂きながら最短距離で駆けつけていることでしょうが、来週には到着なさるかな。





光の罠
奈落が見せる偽の光に誘われた弥勒は、幻の奈落に向かって最後の風穴を開いてしまうのでしょうか。奈落から、弥勒が珊瑚と別行動をとっていると知らされた犬かごは、誰も巻き込まずに済むなら偽の奈落を本物と信じて弥勒が風穴を開いてしまうかもしれない、と懸念します。
本物の奈落を目の前にした犬夜叉は、この場で奈落を倒してしまえば弥勒が助かることを考えて、奈落への戦意を押さえきれない様子。でも、かごめは冷静です。この場はひとまず弥勒を止めに行こう、と言いました。犬夜叉がこの場で奈落を倒す可能性よりも、弥勒を探すほうが助けられる可能性が高いと判断したのですね。犬夜叉の力を信用していないというよりは、奈落の強さを認めているということでしょう。犬夜叉もおとなしくかごめに従います。尻に敷かれてますね。
弥勒は奈落の偽の光に誘われて、その光の先に奈落がいると信じ、苦しい身体に鞭打って走っていきますが、一方、弥勒を探し続けていた珊瑚も、同じように偽の光を見せられます。…鼻が利かない人間って、不便ですね。さすが雲母と一緒の元気な珊瑚はたちまち奈落の元に到着しました。お前が一番先にたどり着いたな、と奈落は珊瑚を褒めますが、珊瑚は当然飛来骨を構えます。すると奈落の腹からなにやらずるずるしたものに包まれたりんが出てきました。気を失っているようですが、無事みたいです。珊瑚はひるみますが、再び飛来骨を構えました。りんを犠牲にしてもこの場で奈落を倒すことができれば、弥勒を救うことができる。小さな少女を犠牲にするのは非常に辛そうですが、だからといって奈落を見逃しても何も解決しません。珊瑚の心は目の前の奈落を倒す方に傾いているようです。
そして、弥勒もようやく光の先に到着しました。そこにも奈落がいて、お前が一番先にたどり着いたな、と言いました。珊瑚にも弥勒にも別の奈落の幻を見せなければならない夢幻の白夜はなにやら大変そうですが、いつの間に参戦していたんだ。やはり、外でのんびり見物というのはボスが許さなかったようですね。珊瑚の前の奈落も、弥勒の前の奈落も白夜が作り出した幻のようですが、やっかいなことにりんだけは本物なのだそうです。
早まるな、弥勒、と犬かごが弥勒の元に疾走中ですが、珊瑚の元には誰も駆けつけていません。珊瑚はりんを抱いた幻の奈落に飛来骨を放ってしまうのでしょうか。

これって、弥勒よりむしろ珊瑚ちゃんのピンチでしょうか。だって、かごめが瘴気を払い、りんの匂いは殺生丸に届いているのです。今にも殺生丸が駆けつけることでしょうが、その時珊瑚がりんに向かって飛来骨を構えてたら、それだけで珊瑚は即お陀仏でしょうね。琥珀、早く来なさい。
珊瑚も、弟の友達を犠牲にするなんて普段では考えられませんが、現実に弥勒が自分の風穴に飲まれようとしている今、一刻も早く奈落を倒さなければなりません。奈落に見せられた弥勒の父の最期のシーンを思うと、珊瑚には一刻の猶予もないはずです。この場でりんを救ったとして、りんが最終的に助かり、無事大人になれる保証なんてないのです。そして奈落は倒さなければならない。奈落を放置すれば、悪質な楽しみのために命がいくらでも犠牲になるのです。りんを殺しても、それで弥勒が助かるなら…やりそうだな。妖怪を倒すのは珊瑚の職業でもあるしね。まして彼氏を救うためならなおさらです。恋する女心を甘く見てはいけません。夫を戦地にとられた新妻にとっては、国が滅びようと国民が全員死のうと自分の夫さえ帰ってくればいいのです。
珊瑚も、琥珀の顔を見れば冷静さを取り戻せるでしょうが、琥珀は殺生丸より先に珊瑚を止めてくれるでしょうか。それにしても、珊瑚はかつて傀儡の奈落を本物ではないと見破りましたが、今回は見破ることができないのでしょうか。やはり弥勒のことで頭に血が上っているのでしょうね。その辺りを殺生丸が情状酌量してくれるかどうか、兄の成長ぶりが描かれるといいな。






上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。