元・犬夜叉備忘録
感想書き、終了しました。ご愛読(?)ありがとうございました!
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傷ついた心
花皇の屋敷の中。先週放たれたかごめの矢は、犬夜叉の頭上数センチをかすめて胸に突き刺さった蔓の束を破壊して柱に命中しました。柱に命中する意味はまったくないと思いますが、矢って命中した方が断然かっこいいですね。ふすまに命中するより、幅の狭い柱に命中する方がずっとかっこいいです。かごめは柱を狙ったわけではないので、命中したのは偶然で、柱に命中したことには何の意味もない。あくまで犬夜叉の胸を貫く勢いの、花皇の蔓を吹っ飛ばしたことに意味があるわけで、そのあとはひょろろ~と床に落ちてもまったくかまわないのですが、柱に命中して衝撃でビイインと音を立てている。いい演出ですねえ。必要もないのに柱に偶然命中したことで、なんだかかごめにヒロインのオーラをびしばし感じます。花皇はどこかに隠れ、犬夜叉は破壊された壁から花の蔓に絡め取られたかごめを見つけ、飛んでいって蔓をぶちぶちと引きちぎり、かごめを助けます。数珠を手放したかごめの心の傷に花皇がやっと気づいたらしい。かごめの魂は犬夜叉以上に傷ついている。その言葉に、かごめの心の傷に犬夜叉がようやく気づきました。花皇グッジョブ! おそらく、かごめが傷ついていることにまったく気づかなかったことで犬夜叉はおおいに動揺したことでしょう。何か言葉をかけなければと、とりあえずかごめの名を呼びますが、かごめはまったく相手にしていません。今はそれどころではないのです。珊瑚や弥勒、犬夜叉の心の傷を次々に曝露していったゴシップレポーター花皇が、次にかごめの心の傷について発表しようとしたとき、かごめが力強く弓を手に取りました。人の心がわかる花皇、かごめの心の傷をばらしている場合ではないとみえて黙りました。かごめの断固とした自分への殺意を感じ取ったのですね。早く発表して欲しかったなー。犬夜叉に聞かせたかったぜ。
かごめが傷ついていると知り、おろおろしている犬夜叉を尻目に、かごめはキリリと弓を引き絞り、「私の考えがわかるのなら覚悟を決めなさい」と花皇に向かってトドメの矢を放ちました。花が浄化され、更にもう一発。屋敷から花が消え失せ、花皇はこそこそと逃げていきました。かごめ、かっこいー。弓がグレードアップしたのも関係あるのかしら。かごめの凛とした戦いぶりに、ようやく犬夜叉の頭も冷静になったようです。鋭く花皇の気配を感じ取り、「かごめ、動くな!」と叫んで飛び出しました。その直後、かごめの背後に花皇が出現し、気の毒にも出現と同時に鉄砕牙で顔面を上下に分割されてしまいました。花皇は散り、村中から花が消滅していきます。かごめの背中に素早く取り付いていた蔓もボロボロと消えていきましたが、頭上すれすれに鉄砕牙を振り回されたかごめ、ちょっと呆然としているみたい。
そして、桔梗の死後初めて(多分)犬夜叉とかごめは向き合いました。桔梗の夢をかごめに話す犬夜叉。桔梗を救えなかった苦しみは一人で耐えなければいけないと思っていて、自分のことばかりで、かごめの辛さに気がつかなくて済まなかったと謝ります。かごめは、戻ってきてくれたのだから、いい。桔梗のことはみんなの痛みだけど、一番苦しんだのは犬夜叉なのだから、もういい、と。あまりにも寛大なかごめの言葉に、尊敬の念が芽生えたのでしょうか。「お前どうしてそんなに強いんだ?」と犬夜叉が聞きました。
これが大失言だったようです。今までずっと優しくそばで見守ってきたかごめがついにキレました。強くなんかないわよ、バカ! と犬夜叉を怒鳴りつけましたよ。お互いが自分一人の心にしまっていた言葉を口に出し合ったことで、かごめもやっと犬夜叉を腫れ物扱いするのをやめたようですね。驚愕し、腰を抜かしてへたり込んだ犬夜叉の前に仁王立ちになって、「どうしてそんなに優しいんだ、でしょ?」と見下ろすかごめ。優しいのか?と声に出さず突っ込む犬夜叉の疑問は当然ですね。

けれど、かごめはずっと犬夜叉に優しくしようと頑張っていたのですね。桔梗を失ってあんなにボロボロに傷ついた犬夜叉に、どこまでも優しく接していこうと決心していたのでしょう。でも、本当はいつまでも塞ぎ込んでいる犬夜叉に静かに怒っていたのかもしれません。犬夜叉は心の奥底にいつも桔梗のことをしまい込んでいて、桔梗が死んだ今もずっと引きずっていて、それでいて私がそばにいることが当然みたいな顔をして、なんてずるい男なの。私だって桔梗を救えなかったことは辛い。私が辛くないとでも思っているの? 自分一人が辛いみたいな顔して。みんな辛いのに全然気づこうともしないで。でも仕方がない。犬夜叉は桔梗が一番好きだったのだから、桔梗がいなくなって一番辛いのは犬夜叉。だから私が怒るわけにはいかない。犬夜叉がどんなに悲しんだっていい。桔梗のことでどんなに苦しんでもそれは当然のこと。だけど、それは私にとって辛いことなのよ?
愛する人を永遠に失って苦しむ犬夜叉を気遣い、感情的にならずに冷静さを保ち、犬夜叉が桔梗のことで苦しむのは当然なのだと自分に言い聞かせて、犬夜叉に優しくしようと自分を抑え続けてきたかごめ。それを「お前は強い」と言われて、黙っていられなくなったのでしょうね。強いわけじゃない。全然強くなんかない。強くないから桔梗を想い続ける犬夜叉の姿に傷ついて、そんな自分にいやになったりもして、それでも一生懸命優しくあろうと頑張ってきたのに、「強いんだ」のひと言で片づけて欲しくない。
ちょっとびっくりしました。かごめ、実はヤキモチを妬いていたのですねえ。桔梗のことは憎いわ、助けられなかった負い目はあるわで心中ぐちゃぐちゃだったのかも。犬夜叉の気持ちを理解して、桔梗とのことを認めて、一歩下がったところからすべてを許し、見守ってきたと思っていたので、かごめの胸中をかいま見て親近感が持てました。やっぱり、「どこまでも良い子」というのはウソ臭いですもの。

結局七宝がくしゃみや目の痒みに苦しめられたのは、悩みがなかったかららしい。花に癒されることができなかったということですね。彼も登場した頃は飛天満天兄弟に殺された父のことで傷ついていただろうに、仇もとってもらった今、仲間が家族のようなものなのでしょう。
残念なのは村人がどうなったかよくわからないということ。村から花が消え、花皇に操られていた心を取り戻したのでしょうが、そこまで描くにはページが足りなかったようですね。もう一回くらい引き延ばして、犬かごもしんみり言葉を交わして、ゆっくりやってくれたらよかったのにな。
で、犬夜叉、もう大丈夫なんだそうですよ。本当に大丈夫なんでしょうか。でも、本人が大丈夫だと言うのだから大丈夫なのでしょう。なんだかやけにあっさり立ち直った気もしますが、実際は長い間一人で苦しみと闘っていて、そのあとで傷ついているのは自分だけではなかったと気づいて、元気を出すことにしたみたいです。どれだけ長い間一人で苦しみに耐えてきたかというと、あの殺りん祭りの間ずっとということでしょうね。そのために殺りん祭りは長く続かなければならなかったのです。あの長い冥界編の間中、じめじめと苦しみ続けてきた犬夜叉だから、そろそろ立ち直ってくれてもいいと思えるのです。
…何なら、ようやく上向きになった犬夜叉の気分が最高潮に盛り上がるまで、時間の経過を感じるために、また他のキャラのこと描いてくれてもいいんだけど、どうでしょうね。




ようやく平穏な日常に戻れるのかしら。というわけで今回こそストーリーに忠実に(って、ただのツーショットやん)。次回は犬かごおんぶができるようになっているといいですね。
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