元・犬夜叉備忘録
感想書き、終了しました。ご愛読(?)ありがとうございました!
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ふたつの世界
天生牙冥道完成イベントが終了し、恒例のかごめ里帰りの巻です。
桔梗の最期について報告を受けた楓は、姉の魂がようやく解放されたことに寂しさを感じつつも満足している様子。楓は、姉でありながら若く美しい容姿を保っていた桔梗に嫉妬なんか感じたりしなかったのかしら。推定六十歳以上の楓にすれば、二十年そこそこしか生きなかった桔梗は孫のような存在だったのかも、という気がします。姉のほうは威厳たっぷりでしたけどね。
それにしても、桔梗はいなくなってしまったのだと、今更つくづく思いました。桔梗の姿や声を思い出すことはあっても、もう会話をすることはできません。何を語りかけても答えてもらえなくなるのは寂しいことではあります。そして、桔梗が担っていた役割をかごめはそっくり、当たり前のように引き継ぐ決意をしています。あとはお前が、と桔梗はかごめに託してこの世を去りました。しかし、犬夜叉は桔梗を失ったことによって、さらにかごめまで失うことになるのを非常に恐れています。奈落との決戦が終わるまで、井戸の向こう、現代で暮らしてはどうかと提案します。が、かごめにあっさり却下されました。そして犬夜叉は、それならば俺は全力でお前を守る、とかごめの手を取り抱き寄せます。
おりしも、かごめの家族は商店街のくじ引きで当てた温泉旅行に行っていて、家の中は二人きり。かごめがせっかく里帰りしてきたのに家は無人、学校は日曜で休み、友人は捕まらず人恋しい思いをしていたかごめの元に、犬夜叉はかごめが戦国時代に置いてきた弓を届けに来たのでした。ただの弓ではないので手元から離さず気持ちを通い合わせておくことが大切だと楓が言ったそうです。
二人っきりの家の中、勉強中にうたた寝をしたかごめの背に犬夜叉はそっと布団を掛け、ベッドの上に座って、かごめが目覚めるまでずっと後ろ姿を見ながらこれからのことについて考えていたのでした。できることならかごめはかごめの世界で安全に生きていて欲しい。しかし、戦国時代に戻り、桔梗の遺言を守り、最期に残った光である琥珀のかけらを守る。かごめにはそれが当然のことなのですね。その割には、せっかく琥珀を探し当てたのに琥珀を連れ歩いている殺生丸を追おうともしなかったようですが。桔梗の死後、犬夜叉がふぬけていた時に「琥珀くんを探そう」と提案したくせに。兄上と一緒なら安心だと思ったのでしょうか。この頃、誰かのピンチにスッと現れて助けていくお助けキャラと化していた兄上ですが、弟と死ぬまで戦う覚悟を決めて、久々にクールな悪役モードに戻っているのですよ。油断してはなりませんのですよ。
かごめが戦国時代に残るというのなら、俺は全力でお前を守る、と犬夜叉に抱き寄せられ、かごめは久々にドキドキモードです。自室のベッドの上、この体勢は…と少女漫画チックにときめいていますが、そこに無情の家族帰宅。お気の毒さまでした。
しかし、ラストのひとコマを読んで、目眩がしました。
立ち読みなので細かいところは忘れましたが、かごめのナレーションが入っているのです。
「このときの私はまだ、二つの世界のどちらかを選ばなければならなくなるとは思いもしなかった」というような、内容の…。
てことは、何ですか。もうすでにすべてが終わってしまっているのですか。これからの内容は、すべてが終わり、戦国時代に残るか現代に帰るか選ばなければならなくなり、それを選んだ後のかごめの回想ということになるのですか。もう、終わりは目の前なのですか。このコマから後日談に続いていくのですか。ああ、ショック…。そういえば連載第一回、犬夜叉が桔梗に封印され、四魂のかけらが桔梗と共に燃やされた後、現代シーンの始まりはかごめのナレーションからでした。「私の家はとっても古い神社で、ご神木だの隠し井戸などいちいち由来があるらしい」というような、内容の。じいちゃんにいくら説明されても忘れてしまうその由来を、成長してしみじみ噛みしめるかごめがもうすぐ現れるということなのですか。
すべてが終わり、がこめが現代に戻り、受験に挑んで高校生になり、高校の入学式の帰りに北条くんとバッタリ会ってお茶でもしながら、戦国時代の冒険は今思えば夢のようだった、けれど犬夜叉と過ごした日々は間違いなく現実だ。今頃どうしているのだろうなんて思い返し、ミロサンは楓の村に居ついて御神木の近くに神社なんか建てて(日暮神社なんて弥勒がつけそうな名前だな~)、たわいのない夫婦げんかをしながら子育てに明け暮れていたり、犬夜叉が一人空を見上げて、何百年後のこの空をかごめが見るのか、なんてため息をついて、そばで楓が同情していたり、村のガキにからかわれて犬夜叉が怒って追いかけたり。そんなエピローグがもう目の前だというのですか。なんということでしょう…。
「炎トリッパー」では、現代生まれの宿丸が戦国時代で生きることになりましたが、宿丸には現代で暮らした記憶がほとんどないので、育ての親や村を守って生きることを選ぶのは当たり前だし、すずも現代育ちではあるけど、生まれは戦国時代だから、宿丸にくっついて生まれた時代に戻ることに読んでる方もそんなに違和感はありませんでした。しかし、現代に生まれ育ったかごめが、倒すべき奈落がいなくなっても戦国時代で生きるということを選ぶのは、やや無理がある気がします。現代での生活や家族を捨てて犬夜叉に走るのは、これまで危険な戦国時代にかごめを信じて快く送り出してくれた家族に対する裏切りだと思います。家族はいつかかごめが戦国時代での冒険を終わらせて帰宅し、普通の少女としての青春を送ってほしいと思っているはずだし、何より、かごめが現代に戻って高校生にならなければ、受験生だという設定がぼやけてしまいます。犬夜叉は…きっと現代では生きられない。たまに来るのはよくても、空気は悪いし狩りはできないし、科学者に見つかれば捕まって解剖なんかされそうだし、貨幣社会を生きることは犬夜叉にとって幸せではないだろうと思う。なんか身も蓋もないけど。
物語はいつか終わる。わかってはいるのですが、いざ「もうすぐ終わるよ」と予告された気分になってみると、とても寂しいです。残された物語をこれでもかとばかり楽しみたいと思います。




さて、どっちの世界を選ぶのでしょうね。
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