元・犬夜叉備忘録
感想書き、終了しました。ご愛読(?)ありがとうございました!
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かごめの血のにおい
鉄砕牙を拾え、曲霊in犬夜叉を追うぞ、とかごめに言い、勇ましく駆け出した殺生丸。かごめ、ついていけるのかしら? と心配していたのですが。殺生丸は地道に爪で壁を削り出しました。壁、といってもくどいようですが奈落の身体組織です。その方向に犬夜叉と曲霊の臭いを感じるのだそうです。奈落の身体の中を通路に沿って追いかけたって、確かに捕まえられるとは思えません。奈落が作り出す通路ですからね。犬夜叉と曲霊の臭いの方角に壁を削って直線コースで進むと、ついに壁に穴が開き、といってもまだそこはもちろん奈落の身体の中ですが。目の前に曲霊in犬夜叉が現れました。
さあ兄弟バトルの始まりです。と、かごめが殺生丸に言いました。犬夜叉を傷つけずに曲霊だけを倒して。あんたならできるでしょ、と。犬夜叉という用心棒を失ったかごめが殺生丸の保護下に入ったと思ったのは勘違いでしたか。飼い犬に手を噛まれたので、別の犬を飼ったつもりなのでしょうか。何を偉そうに兄上に命令している。
犬夜叉を救いたいが為にかごめがそう言ったのなら、殺生丸も耳を貸さなかったかもしれません。しかし、かごめは奈落の体内に入ったときに聞いた奈落の言葉を伝えました。奈落は彼らの憎しみ、絶望、怒り、そういうものを欲しがっている。それが四魂の玉に穢れを与え、奈落の力になる。兄弟が傷つけあうことは奈落を喜ばせるだけ。それを聞いて兄上は納得したようです。しかし、手加減したところで戦いを長引かせるだけ。さあ、どうするのでしょうか。殺生丸はすらりと天生牙を抜きました。爆砕牙で犬夜叉を切り刻むことは容易いでしょうが、あえて天生牙です。これで曲霊を斬るつもりでしょうか。しかし、天生牙は切れない刀。犬夜叉がやすやすと刀身を掴み、折り捨てようとします。そうはさせじと兄が身体ごとぶつかっていき、犬夜叉を壁にぎゅうぎゅうと押しつけて圧迫します。ああ、兄弟がこんなに接近し続けているなんて…。ずいぶん仲良くなったこと(違)。
殺生丸は犬夜叉との戦闘開始に際して、かごめに「戦いの邪魔だからここにいろ」と言い残していました。りんのいない間一時的に飼い主になったかごめを守ろうということでしょうか。兄もやっぱり犬だなあ。しかし、かごめは天生牙を折ろうとする犬夜叉に鉄砕牙を渡さなければならないと考えました。妖怪化した犬夜叉に鉄砕牙を渡せば、心を取り戻せるかもしれない。かごめは戦闘現場に向かって、そろそろと崖(だから、奈落の身体組織だってば)を降りようとしますが、案の定足が滑って落ちそうになり、殺生丸がちっ、と舌打ちします。
この舌打ちは何なのでしょうね。そこにいろと言ったのに勝手に動きやがって、と命令無視を怒っているというよりは、自分は犬夜叉の相手をしていてかごめを救うことができない。そんなときにかごめがドジを踏んで落下しては困る。そんな感じに思えます。つまり殺生丸はかごめを守らなければならないという責任を感じているのではないでしょうか。自分とつるんでいるときに死なれては面子にかかわる、という考えなのかもしれませんが、とにかくかごめを守ろうとしている。そんな兄上がすごく素敵です。
かごめもそのままおとなしく落ちてしまうドジ娘ではありません。とっさに鉄砕牙を強く握って崖に突き立て(奈落、痛かったかしら)、捕まりました。今さら犬夜叉に鉄砕牙を渡したって元には戻らない、身体の隅々まで支配しているからな、と曲霊がかごめの努力をあざ笑いますが、かごめは耳も貸さずに犬夜叉に呼びかけ続けます。かごめの声は犬夜叉に届くのでしょうか。
声はともかく、かごめの血の匂いは届いたようです。奈落の体内に入るなり、穢れた四魂の玉に近づきすぎてあっさり妖化した犬夜叉が切り裂いたかごめの右腕から、また出血したのかもしれませんね。かごめ、あれからずっと動き回っていますし、今も鉄砕牙を振り回して突き立ててしがみつきましたから。
犬夜叉はあのあと一度正気に戻りかけましたが、奈落に言いくるめられ、かごめを守るどころか傷つけてしまったこと、桔梗も傷つけてしまい、いなくなってしまったことを思い、心を閉ざし、また妖怪化してしまったのでした。今もかごめの血の匂いを嗅いで、自分が傷つけたことを思い出し、桔梗のことも思い出し、心を閉ざそうとしましたが。犬夜叉に向かって叫び続けるかごめに、これはまずいと思ったのか、奈落が崖からかごめを弾き飛ばしました。というか、崖になってる自分の身体をちょっと動かして、かごめを落下させたのですね。もしかして、突き刺さった鉄砕牙が痛かったんだったりして。たまらず、かごめは鉄砕牙を放し、鉄砕牙とかごめはばらばらに落下しました。それを見て、兄上がまた舌打ちします。ついに落ちたか、あれを助けなければならないのか。目の前に敵がいるというのに。まったくドジな女だ。無茶をしやがって。りんならあんな無茶はしない。なんでも私の言うことを聞く、かわいいやつだ。りんに比べたらかごめなど取るに足らぬくだらぬ存在だ。犬夜叉め、あんな女のどこがいいのだ。第一なんであの女を私が救わねばならない。それはこいつの役目ではないか。そんなことを考えて、目の前の犬夜叉を押しのけかごめを救うためにジャンプするのを躊躇したのかどうかは知りませんが、一瞬早く犬夜叉のほうが殺生丸を押しのけ、落下するかごめに向かって飛んでいきました。叫びながら落下するかごめに、かごめの血の匂いが高速で移動したのを感じたのか、ようやくかごめが生きていることに気づいたようです。
って、あれ…? 犬夜叉はかごめが死んだと思っていたのですか。これは驚きました。ちょっと爪で腕をひっかいて、崖から突き落としただけじゃないですか。崖とか地面とか言ったって、ほんとにくどいですが奈落の身体組織、そんなに堅いとは思えません。いや、その気になればかごめが死ぬくらい地面を堅くすることもできるかもしれませんが、奈落にとってもそれは面白くないでしょう。とにかく、ヒロインがあの程度で死ぬはずがないのです。犬夜叉はきっと、ずっと奈落に幻を見せられていたのでしょう。かごめを傷つけた→守るつもりだったのに傷つけた→桔梗も傷つけた→守りきれずに死なせてしまった→二度も死なせてしまった→かごめも死んでしまった→仲間に合わせる顔がない→おれなんか一生このままでいいんだ→何もかも忘れてしまえ、みたいな超マイナーな思考回路が組み込まれてしまって、正気を取り戻すことができなかったのかもしれません。
次回、やっと犬夜叉が心を取り戻すようなことが誌面の横に書いてありましたが、心を取り戻した途端また穢れた四魂の玉に近づいて再妖怪化した、なんてエンドレスはいやよ。

それにしても、犬夜叉の心はどの程度残っているのでしょう。鉄砕牙によって最後の理性を守られていたはずが、曲霊に入り込まれ、鉄砕牙も手放してしまったのに、まだかごめのことを覚えています。曲霊が犬夜叉を隅々まで支配していると言ったのははったりだったのでしょうか。そういえば、曲霊は前にもはったりをこきました。桔梗の光は奈落になら効いても自分には効かないとか豪語していましたが、ちょっとは効くことをかごめに見透かされてましたね。
困るのですよね。キャラに嘘をつかれると。たとえば、犬夜叉たちを動揺させるために奈落が口から出任せをほざいたとしたら、読者は訳がわからなくなってしまいます。今まで、奈落はおかしな嘘はつきませんでした。嘘だったかどうか確かめようもないこともあったでしょうが、奈落の脅しや忠告が口から出任せだったら物語が成り立ちません。奈落に操られた妖怪たちが犬夜叉たちを騙すシーンがあっても、読者には犬夜叉たちが騙されていることがちゃんとわかるようになっていました。犬夜叉たちと一緒に読者まで騙されたら混乱してしまいます。推理物ではないのだし。曲霊のような困ったはったり野郎はさっさと退場してもらいたいものです。兄上がんばれ。
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