元・犬夜叉備忘録
感想書き、終了しました。ご愛読(?)ありがとうございました!
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第3話:体育館裏4時
放課後のチャイムが鳴り、造花の内職を切り上げたりんねは間違い電話霊を迎えに教室を出ました。桜もクラスメートの誘いを断ってりんねについていきました。気になるらしいですね。
間違い電話霊が落命した事故現場に立っていると、今日も霊から電話。「てめー、四時に体育館裏に来い、遅れんなよ」といつものセリフ、ご苦労様です。霊はここから先に進めず、毎日同じ事を繰り返している。だからこの先に進む道を作ってやる、とりんねは黄泉の羽織を裏返し、通話を終えて自転車をこぎ事故現場にやってきた霊にひっ被せました。生きた人間を幽体化する黄泉の羽織、裏返すと霊を実体化できるんだそうです。うわ、お手軽っ。しかも今回無料です。自転車とともに脳天に植木鉢をめり込ませた間抜けな姿で霊が実体化しましたが、体育館裏に連れていかれても、そこで誰と会うつもりだったのか、霊は覚えてしませんでした。事故のショックで記憶喪失になったみたい。記憶がないなら未練もないだろうに、その場で成仏しろよ。
霊が誰をなぜ呼び出したのかわからないので、未練を断ち切って成仏させることができず、りんねもお手上げ状態です。しかも霊は死後七年経過しているらしい。七年間毎日電話をかけ続けていたのですねえ。哀れな。と、そこにりんねを見つけて体育教師がやってきました。りんねが体育の時間どころか授業中まで中学時代のジャージで過ごしていると知った体育教師が、自分の高校時代のジャージを持ってきたのです。体育教師もこの高校出身なのですね。思いがけないことに感動しまくるりんね。いつもの世を拗ねたような表情が一変し、夢なら覚めるな、と喜びに震えんばかりで教師に礼を言います。実はそんなに欲しかったんだ、高校指定のジャージ。
ところが、霊がジャージに反応しました。体育教師の言うことにゃ、それは高校時代のクラスメートのジャージ。名字が同じなのでつい間違えて持ち帰ったところ、その日のうちにすごい剣幕で電話が鳴り、四時に体育館裏で返すことになっていた。でも、その寸前に相手は事故で亡くなってしまったのでした。大切に保管していたジャージをりんねが喜んで着てくれるならクラスメートも本望かと思い、プレゼントしようと思ったのですが。
その話を聞き、霊が記憶を取り戻しました。下校途中ジャージが入れ替わっていることに気づき、怒って電話をかけたのです。そのジャージは好きな女の子が彼のために応援メッセージを刺繍してくれた、大切なものなのでした。体育教師は、桜に黄泉の羽織裏バージョンをかけられて実体化したかつてのクラスメートと再会し、二人は一緒に刺繍を確認しました。間違い電話霊の未練は大切なジャージを取り戻すこと。りんねは断腸の思いで血の涙を流しながらジャージを諦めました。「間違えてごめんな」と、ジャージは体育教師の手から間違い電話霊に返却されました。大切なジャージを取り戻した霊は、ジャージを道連れに頭上の植木鉢もろとも(多分自転車も)消滅し、すがすがしく成仏していきましたです。あのおかしな場所に連れて行き、輪廻の輪に乗せるまでもありませんでした。よかったですね。

てか、あの体育教師二十代前半ですか。体型がかなりおっさん化してますが。意外な身近に謎の正解が転がっていて話が早かったですね。もちろん、間違い電話霊は死後の翌日から体育教師に電話をかけていたようです。気持ち悪いのでソッコー解約した番号が、リカに回ってきたのですね。今までその番号を手にした人たちから山のように苦情があったでしょうに、永久欠番にならなかったのか。
やや悪ガキっぽい間違い電話霊、てっきり果たし合いの約束でもしていたのかと思いましたが、未練の内容はかわいいものでした。女子が嫌いな男子のジャージに刺繍などしません。あるいはその女子がすでに彼女なら、刺繍の一つや二つにそんな未練は抱きません。これから恋が始まるところだったのでしょう。生きていれば楽しい高校生活が待っていたでしょうに。あの植木鉢の持ち主はなんらかの責任を問われたのでしょうか。
そして、つい間違えたジャージ。そんな些細なことで級友が成仏できなかったとは体育教師も夢にも思わなかったことでしょう。でも、一応遺族に返せよと思いました。貧○なりんねにジャージをプレゼントしたり、霊になった級友にちゃんと謝ったり、なかなかいい先生でした。かつての級友の霊を見たこととか、その場にりんねと桜が関係者のようにいたこととか、どう考えるのでしょうね。いや、きっと何も考えないに違いない。すべては済んだこととして体育教師は忘れてしまうことでしょう。考え深い人間なら、死後まで電話をかけてきたのだから余程ジャージを返して欲しいに違いないと気づくに違いありません。

ところで、先週から気になっていたのですが、りんねの「十円玉どんどん追加」と桜に言ったセリフです。これは、借りた十円玉を返却する気がないということですね。返す気があるなら、「十円玉三枚追加」とか「五枚追加」とか指定するでしょう。どんどん追加ということは、いくら追加されたか知る必要がないということは、返す気がないのです。というか、返せないことがわかっているのです。もう開き直ってますね。今回も、幽霊を迎えに行くのについてきた桜に「いざというときはわかってるだろうな」とお金がいるようなことがあれば出せと暗にもちかけています。今後、りんねは当然のように桜にたかり続けるのだろうなあ。私利私欲のためでないにしても、造花の内職頑張って桜に返してあげて欲しいなあ。その辺の霊を成仏させる前に実体化させ、内職を手伝わせればいいのに。
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